今年も魅力あふれる商品が勢ぞろいです。長崎の新しい特産品が表彰されました。
今年で55回目を迎えた「県特産品新作展」は、県が、県内の事業者に新商品の開発意欲を高めてもらおうと毎年開いています。
今年は、「農産加工品・酒・飲料」や、「水産加工品」、「菓子・スイーツ」、「工芸・日用品・その他」の4つの部門と、「ながさき手みやげ大賞」部門に86点が出品されました。この中から、書面審査と試食・現物審査を経て、10点の商品が表彰されました。
「水産加工品」部門の最優秀賞は、長崎市万屋町の「麺也オールウェイズ」の「長崎あご出汁魚介つけ麺」が受賞しました。県産の焼きアゴや、燻製したサバ、イワシをブレンドした豚骨スープに、自家製のモチモチした太麺が好評を得ました。
「菓子・スイーツ」部門の最優秀賞は、大村市「シュシュ」の「めっ茶イケてるそのぎ茶プリン」が受賞。県内で生産された牛乳と、風味豊かなそのぎ茶を原料に4種類のプリンが開発され、美しい色合いと、滑らかな食感が人気です。
「工芸・日用品・その他」部門では、佐世保市の「合同会社303CATLAB(サンマルサンキャットラボ)」の、「ウォーターボウルフードボウルブルーセット」が最優秀賞を獲得。猫用の波佐見焼の食器は、猫が食べる時にひげが当たらないよう、猫が食べやすい大きさと高さになっているのが特長です。
そして、最高賞の県知事賞を受賞したのは…。
「農産加工品・酒・飲料」部門の「GOTOGIN(ゴトジン)」です。おととし12月に開業した「五島つばき蒸溜所」が、五島産の「椿のタネ」などを蒸溜したクラフトジンで、柔らかな口当たりと、凝縮感のある優しい香りが特長です。
五島つばき蒸溜所マーケティングディレクター・小元俊祐さん:
「この場所でこの土地を表現したお酒、ゴトジンを作っています。県知事賞まで頂けてうれしい気持ちでいっぱいです」
五島市出身の大石知事も、味と香りが濃いこのクラフトジンに、ほれ込んでいるようです。
大石賢吾知事:
「おいしいですね。白く濁るのも結構驚かれて、『他のジンはこんなふうになるのを見たことが無い!』『これは一体何なんだ!』と話をされて、『すごいものを作っているんだね』と驚かれます。おいしいです。ありがとうございます」
小元俊祐さん:
「五島の椿の種をキーボタニカルという特徴的な材料として使っている。ボトルは椿の花でアロマを包んでいるデザインです」
五島つばき蒸溜所ディスティラー・ブレンダー・鬼頭英明さん:
「質は落とさずに、数をもう少したくさんできるように努力し、日本だけでなく海外の方にもお届けできるようにしていきたい」
受賞商品は、県庁1階エントランスで4月上旬まで展示されます。また浜屋百貨店では、4月2日(火)から10日(水)までの9日間、「ふるさと長崎大物産展」で受賞商品の販売を予定しています。