自民党の派閥の裏金事件で略式命令を受けた谷川弥一氏(82)の議員辞職に伴い4月に行われる衆院長崎3区の補欠選挙について共産党県委員会は立憲民主党の山田勝彦氏(44)を自主的に支援すると発表しました。
日本共産党長崎県委員会・原口敏彦委員長:「今回の補欠選挙では独自候補は擁立せず、立憲民主党の山田勝彦氏を日本共産党長崎県委員会として自主的に支援とすることを決定をいたしました」。
長崎3区の補選を巡っては立憲民主党の現職で比例九州ブロックの山田勝彦氏(44)が選挙区に鞍替えした上での出馬を表明しています。これを受け共産党は独自候補を擁立せず党員らに対して山田氏への支援を自主的に呼び掛けることを決めました。
原口委員長:「今度の大きな争点としては裏金問題に端を発した自民党の腐敗政治、いわゆる政治がお金で買われているような実態が最大の争点ということで、私たちもそういう認識に立った上で、その点では山田さんは明確な立場に立っている」。自主的支援の方針は山田氏に伝えていて感謝されたとしています。
一方、山田氏が副代表を務める立憲民主党県連は国民民主党や社民党、連合長崎などとの共闘を確認していますが共産党には共闘を求めていません。原口委員長は「今回の選挙が野党共闘の再構築につなれば」としています。
衆院長崎3区の補欠選挙にはこのほか、日本維新の会から新人の井上翔一朗氏(40)も出馬を表明しています。補選は4月16日(火)告示、28日(日)投開票です。