風力発電のブレードの故障を音で検知する日本初のシステムを長崎市の不動技研工業が開発しました。
「Mobile型Chokai(チョーカイ)」は、風力発電のブレードが回転する音を録音・解析し、ブレードの故障による異音が混じっていないか、自動で検知する日本初のスマートフォンアプリです。不動技研工業と長崎総合科学大学、長崎海洋産業クラスター育成推進協議会、ジャパン・リニューアブル・エナジーの4者の共同研究で開発し、不動技研工業が実用化しました。
これまでブレードの損傷は、熟練の点検員が風切り音を耳で聞いて検知していましたが、このアプリを使えば経験の浅い点検員でも検知が可能になります。
不動技研工業・中村博史さん:
「ブレードの損傷を早期に検知すると重大リスクの低減と、ダウンタイム(風力発電を利用できない時間)の低減ができると考えています」
携帯電話の電波を使用しないため、洋上風力発電など、陸上から離れた場所でも使用できるということです。
「Mobile型Chokai」は、4月からアプリ搭載のスマホとマイク、スマホホルダーをセットにして月額3万円でレンタルするということです。(3カ月間3万円のトライアル期間あり)