いよいよ9日に4年ぶり通常開催の「長崎ランタンフェスティバル」が開幕します。7日夜、一足早く1万5千個のランタンが街を極彩色に染めました。
7日午後7時前、メイン会場のひとつ湊公園の周辺にはスマホを構えた市民や観光客が集まっていました。お目当ては…。
ランタンの暖かな明かり。ランタンやオブジェに電気を通し、不備がないかを確認する試験点灯です。メインオブジェ「九鯉化龍(ジュウリイファーロン)」にも明かりが灯りました。今年の干支「辰(たつ)」にちなんだこのオブジェは、今回のランフェスのために新調したものです。
ランフェス実行委員会・張仁春幹事長:
「本当に組み立てから難航していたんですけど、ここまで完成してよかったなと思っています。ボリューム感がある非常に良いオブジェだと思う。たくさんの観光客・市民の方が来ていただいて成立するフェスティバルです。ぜひ皆さんに来てもらいたい」
新地中華街に飾られた赤い提灯550個も新調されました。柔らかな温もりを感じます。
市民:
「すごく奇麗ですね。にぎやかになって長崎がまた盛り上がる感じがしていいなあと思う」
大阪からの観光客:
「さっき見ていたんですけど、きょうは電気つかへんかなと残念に思っていたんですけど、今通ったら奇麗についていたのでうれしいです」
市民や観光客はサプライズの明かりを楽しみ、極彩色の「映える長崎」の光景をカメラに収めていました。
市民:
(良い写真は撮れましたか?)「夜の写真がうまくできなくて…。いつもついた初日が奇麗なので見に来ました」
インタビュー中にはこんなことも…。
長崎外国語大学の学生:
「きょうランタンの試験点灯…消えちゃったキャー」
眼鏡橋周辺では、午後8時過ぎにはランタンの明かりが消えました。
長崎外国語大学の学生:
「残念です。ちょうどここに来た瞬間に黄色いランタンを見に来たんですけど10秒ぐらいしか見られなかったです」
4年ぶりに通常開催される「長崎ランタンフェスティバル」は9日金曜開幕。メイン会場の湊公園と賑町の中央公園で午後5時から行われる前夜祭では、メインオブジェなど一部は点灯しませんが、来場者に手持ちのランタンが配られます。
4年ぶりにステージイベントが復活し、9日は湊公園で午後6時から長崎女子高龍踊部による龍踊、午後7時10分から二胡の演奏が披露されます。中央公園では午後5時50分から二胡の演奏や龍踊、エイサーが順次。孔子廟では午後8時半から中国変面ショーが繰り広げられます。
翌10日土曜は湊公園と中央公園で午後5時半から点灯式があり、カウントダウンとともに午後6時にメインオブジェなどが一斉に点灯します。
17日土曜の午後1時半から3時までは今回の最大の目玉、県出身のシンガーソングライター福山雅治さん(55)と俳優の仲里依紗さん(34)が皇帝・皇后役を務める皇帝パレード特別版。
11日と18日の日曜は航海の安全を司る媽祖神を安置するまでを再現する「媽祖行列」など25日(日)までの期間中、多彩な催しが繰り広げられます。
今年は開催期間が17日間と例年より2日間長く、期間中2度の3連休があることなどから、実行委員会はこれまで最も多くの人が訪れた2018年の106万人を上回る136万人の来場を目標に掲げています。