金山隆之介記者:
「新幹線開業に合わせて、ホテルや商業施設が整備された諫早駅。新幹線の効果はどれほどあるのでしょうか?」
バスターミナルも駅直結となった、長崎駅と大村駅のお隣・諫早駅。「交通の要衝」として、3つの路線が接続し雲仙や島原への中継地でもあります。
駅から車で5分の所にある老舗ウナギ料理店は県外からの客が増えたと言います。
鰻割烹北御門・北御門孝廣社長(77):
「これ電話番号は03だから、東京。これは間違いなく新幹線」
東京や京都に東北からも。名物・楽焼ウナギを味わおうと新幹線で来る団体客は開業前より1~2割増えたといいます。
北御門社長:
「諫早のウナギをメジャーにしようとウナギ屋仲間で頑張ってますから、新幹線で少し実現しつつあるのかなと思ってますね」
新幹線の利用客の宿泊も増えています。
ホテルフラッグス諫早・長谷川和樹副支配:
「特にサッカー観戦。家族連れで大変多くいらっしゃるので、長崎からJR(新幹線)ですぐだからとお越しいただくケースが多い」
一方、新幹線で県外から来た宿泊客の多くは、市内の工場の関係者とみられるビジネス利用。
諫早市のタクシー協会は市内の神社や酒蔵などを定額でめぐるプランを用意しましたが、運行会社の1つは「利用は月最大4回ほどで新幹線の利用客かはわからない」といいます。
新幹線効果は島原半島にまで広がっているのか?
雲仙市観光局の調査によると今年6月から8月、市内を訪れた観光客の交通手段(複数回答)で最も多かったのは「自家用車やレンタカー」が88.9%。新幹線はわずか4・4%でした。
一方、観光客の居住地別でみると、開業前と比べて近畿や北陸信越・中部などで増えていて、「一定の開業効果はあった」としています。