これからが旬です。平戸市生月町でシイラ漁が最盛期を迎えています。
シイラは、生月周辺で「アゴ」と呼ばれるトビウオの群れを追いかけ、9月中旬から11月ごろにかけて定置網に入ってきます。水中カメラで網の中を覗いてみるとブルーの魚体、そして金色にも光っています。シイラは丸い頭と腹部の黄色のラインが特徴で、大物は優に1メートルを超え、重さも10キロを超えます。この日は約3トンものシイラが水揚げされました。
漁師・藤永雅之さん:「型はまあまあいいです。期待できると思います」
この季節に捕れるシイラは脂がのり、ヒラマサなどの高級魚よりもおいしいと評判です。今年から生月町の舘浦漁協では、脂が乗った脂質4パーセント以上の雌のシイラをブランド化し、「とよひめシイラ」として福岡の魚市場や県内のスーパーなどへ出荷しています。今シーズンは約300トンの水揚げが見込まれています。
生月はまた、東シナ海に沈む美しい夕陽の名所としても知られています。シイラ漁が終わった午後6時前、オレンジ色の太陽が水平線に沈む直前、ダルマの形をした奇麗な夕陽が姿を現しました。地元の漁師によれば、空気が澄むこれからの季節、見ることが出来るそうです。