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2024/1/29(月) 20:07

最後の県下一周駅伝「この大会にために生まれてきたようなもの」ー惜しまれながら70年の歴史に幕 郷土の誇り胸に約400人出場

  • #スポーツ

郷土の誇りを胸にランナーがたすきをつなぐ、郡市対抗県下一周駅伝。幾多の名勝負を刻んできた大会がきのう、惜しまれながら70年の歴史に幕を下ろしました。

スタート
先週金曜26日、長崎新聞社前をスタートした「第70回郡市対抗県下一周駅伝」。3日間のレース初日、1区で最初に中継所にやって来たのは佐世保。清峰高校の中野純平が区間賞の走りで、佐世保がトップ発進します。

【佐世保チーム清峰3年・中野純平選手】
「もう100点。残りあと明日もあるので明日の分も頑張って100点になるように頑張ります」】

あの「寺田交差点」で話題の選手が駆ける寺田
続く2区には、今大会一の注目選手、西彼・西海の寺田夏生選手(現:皇學館大学監督)の姿が。國學院大學時代に箱根駅伝のアンカーでシード権争いの中コースを間違え、「寺田交差点」という呼び名で大きな話題になりました。現在は監督ですが、区間3位の好走を見せます。

【西彼・西海 寺田夏生選手】
Q.コースは間違えなかったですか?「10年ぶりの駅伝だったので旧道と新道、左だよなと思っていたのを確認していつも通りのコースだったので安心しました」
Q.きょうは曲がらなかったですか?「きょうは大丈夫でした。よく走っていたら『交差点ないからな』と言われるので」

最後の大会で優勝したのは…
県内42区間、407.3kmで郡市代表11チーム、約400人のランナーが3日間かけて、たすきをつなぎました。そしてきのう(28日)午後3時半すぎ、最終区のランナーたちがゴールの長崎新聞社前に戻ってきました。
【最終区1位でゴール長崎・平岡美紀さん(23)】
「(大会が)なくなるのはさみしいが、最後にこうやってゴールテープを切らせてもらって一生に残る思い出になった」

優勝
そして、これまで数多くのドラマを生んだ大会の最後の総合優勝を勝ち取ったのは、西彼・西海でした。3日間累計21時間39分2秒。2位長崎に6分55秒の大差で3大会ぶり12回目の総合優勝を果たしました。

【監督MVP西彼・西海 小林大晟選手(帝京大3年)】
「地元に帰ってきて地元の優勝に貢献できたことがすごくうれしかった。監督からもMVPに選んでもらえる走りができたことは率直にうれしかった」

親子2代で監督優勝

胴上げ
優勝に導いた澤勢逸朗総監督は、高校3年生の時に初出場し優勝。その時の監督が父・正敏さんでした。西彼・西海の総監督として親子2代で栄冠をつかみ取りました。
【澤勢正敏監督(79)】「息子が監督になってから1回は優勝してくれんかなと思っていたので、うれしい限り。最高の喜びだ。
【西彼・西海チーム 澤勢逸朗総監督】「少しは親孝行になりましたね。」

70年の歴史の幕に惜しむ

今大会のために
70回の大会で駆け抜けた総距離は、約2万6000km。長崎最大の駅伝の祭典の終わりに多くの人が別れを惜しみました。
【第1回大会1区区間賞 嘉松政春さん(89)】
「さびしいな。しかしよく70回までやったなという思いもある」
【最多タイ出場36回 土肥正幸さん(59)】
「残念は残念ですね。一つの時代の終わりって感じですよ」
【澤勢正敏監督(79)】
「さみしいです。この大会にために生まれてきたようなものでしたから。」【西彼・西海チーム澤勢総監督】
「生きていく上ですごく人に出会えた良い大会」

長崎新聞社主催としては最後の大会。共に主催してきた長崎陸上競技協会は、「来年以降も何らかの形で代わりの大会を開きたい」としています。

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