郷土の誇りを胸にランナーがたすきをつなぐ、郡市対抗県下一周駅伝。幾多の名勝負を刻んできた大会がきのう、惜しまれながら70年の歴史に幕を下ろしました。
【佐世保チーム清峰3年・中野純平選手】
「もう100点。残りあと明日もあるので明日の分も頑張って100点になるように頑張ります」】
●あの「寺田交差点」で話題の選手が駆ける
続く2区には、今大会一の注目選手、西彼・西海の寺田夏生選手(現:皇學館大学監督)の姿が。國學院大學時代に箱根駅伝のアンカーでシード権争いの中コースを間違え、「寺田交差点」という呼び名で大きな話題になりました。現在は監督ですが、区間3位の好走を見せます。
【西彼・西海 寺田夏生選手】
Q.コースは間違えなかったですか?「10年ぶりの駅伝だったので旧道と新道、左だよなと思っていたのを確認していつも通りのコースだったので安心しました」
Q.きょうは曲がらなかったですか?「きょうは大丈夫でした。よく走っていたら『交差点ないからな』と言われるので」
●最後の大会で優勝したのは…
県内42区間、407.3kmで郡市代表11チーム、約400人のランナーが3日間かけて、たすきをつなぎました。そしてきのう(28日)午後3時半すぎ、最終区のランナーたちがゴールの長崎新聞社前に戻ってきました。
【最終区1位でゴール長崎・平岡美紀さん(23)】
「(大会が)なくなるのはさみしいが、最後にこうやってゴールテープを切らせてもらって一生に残る思い出になった」
【監督MVP西彼・西海 小林大晟選手(帝京大3年)】
「地元に帰ってきて地元の優勝に貢献できたことがすごくうれしかった。監督からもMVPに選んでもらえる走りができたことは率直にうれしかった」
●親子2代で監督優勝
●70年の歴史の幕に惜しむ
長崎新聞社主催としては最後の大会。共に主催してきた長崎陸上競技協会は、「来年以降も何らかの形で代わりの大会を開きたい」としています。