長崎県などが申請したカジノを含む統合型リゾート=IRの整備計画を国が認定しなかったことを受けて大石知事は23日、再申請するかどうかは「今回の結果を振り返り慎重に判断する」と述べました。
県がハウステンボスへのIR誘致を目指して整備計画を国に提出しましたが審査する有識者委員会が「確実な資金調達を裏付ける根拠が十分でない」などと判断し、国は去年12月、計画を不認定としました。この審査結果を受け23日開かれた県議会の全員協議会。大石知事は「IR整備の要件基準は満たしている。国と県の認識に大きな隔たりがある」と改めて強調しました。また観光庁に質問書を送り、不認定理由の説明を求めたものの回答がないことから真摯な対応を求めたいとしています。知事への質問で相次いだのは再申請するのかどうか。
大石知事:「再チャレンジにつきましては審査における裁量が大きく、予見可能性が困難と思われること、多大なコストや労力が必要となることからまずは今回の結果に関する一連の振り返りが必要であると考えております。いずれにしても今後の対応につきましては県議会や関係する皆様のご意見をお聞きしながら、慎重に判断して参りたい」
一方、再申請には国による追加募集が必要ですが、実施は未定です。また県側は国に対し不服を申し立てる審査請求について「観光庁からの回答を踏まえ審査結果の精査を進め県議会などの意見を聞いて判断したい」としています。