被爆から79年となる今年8月9日(金)の長崎平和祈念式典に向け「平和への誓い」を述べる被爆者代表を選考する初会合が23日、長崎市役所で開かれました。応募資格には新たに「手話での表現」や「外国語での読み上げ」が加わりました。
「平和への誓い」を読み上げる代表者は一般から公募し、被爆者や有識者5人が委員を務める代表者選定審査会で審査します。「平和への誓い」は8月9日の平和祈念式典で被爆体験や核兵器廃絶への思いなどを述べるものです。去年は応募人数が7人と過去最も少なかったことを踏まえ、これまでの「長崎で被爆した人」などの応募資格に今年新たに「手話での表現」や「外国語での読み上げ」が加わりました。募集期間は2月1日(木)から3月29日(金)までです。申し込み用紙に自らの被爆体験と平和への思いをそれぞれ400字程度で記載し、市の原爆被爆対策部に持参か郵送、FAXで受け付けます。今後数回の審査を経て5月下旬ごろ今年の代表者が決まります。
また審査会では委員から「被爆80周年を見据え、被爆者が高齢化する中、若い世代が発言できる準備を進める必要があるのではないか」との意見が出ました。
長崎市立病院機構副理事長・調漸選定審査会会長:「被爆者の発言は世界的に見ても凄まじい発信力、外国に対してもあるので最後の最後までその声は大事にしていきたいと思いますけれど、それを引き継ぐ若者の声っていうのを準備していくっていうのは本当に必要だと思います」。