アテネオリンピック・ハンマー投げの金メダリストでスポーツ庁の室伏広治長官(48)が長与町で講演しました。
「指導者も指導者としての成長が毎日あってアスリートも成長していく。こういう成長がなければスポーツは上達がない」
長与町民文化ホールで講演した室伏広治スポーツ庁長官48歳。部活動の地域移行に積極的に取り組む長与町が教育講演会の講師として招きました。
テーマは「生涯にわたって子どもたちがスポーツに親しむ未来」。長与町の小・中学校の教員ら約400人の前で子どもへのスポーツ教育の在り方について語りました。
室伏長官は「中学生で何でそんなに(部活を)やる必要があるのかと思うところもある。成長期だし。特に瞬発系の部活は体。オリンピック選手でも2日休める。オリンピックが近くなると2日に1日は休むとか、最終1週間は1日おきにしかやらない。あとは体を休めて試合に備える。練習するだけが成績を残す大事なポイントではない。体をちゃんと休めているか、栄養をとってるか、適切なトレーニングをこれまでしてきたか、こういうものが無くしてただ運動しても成績にも結びつかない」と話しました。
室伏長官は2004年のアテネオリンピック、ハンマー投げの金メダリスト。日本選手権で前人未到の20連覇を達成しています。
「肉体労働するだけがスポーツと思ってしまっている人が多過ぎる。スポーツは頭を使うもの。よく考えさせて試合の戦術を考えて、どうやったら自分が伸びるか、何が問題だったか反省しながら、それを改善していくことが大事」と語りました。
14日(土)は長与町内の部活動の指導の様子を視察する予定です。