新茶の季節、到来です。県内一のお茶どころ東彼杵町で一番茶の茶摘みが始まりました。
今年も柔らかく、光沢のある新茶が芽吹きました。「そのぎ茶」の初摘みをしたのは、東彼杵町の西坂秀徳さん(58)の茶畑です。「そのぎ茶」は、飲みやすいまろやかな味と香りが特長で、全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門でこれまで5回、日本一に輝きました。西坂さんの茶畑では早生品種の「おおいわせ」を茶摘み専用の摘採機を使って刈り取っていきます。今年は3月以降の気温が高かったことや十分な雨が降ったことで新芽が順調に生育しました。一番茶の茶摘みは平年より5日ほど早いそうです。収量、品質ともに平年以上の出来となりました。
西坂さんは「柔らかくて色乗りも良く、いつもよりも順調に育って素直な作りやすいお茶になった。(皆さんに)まずは飲んでみていただいて楽しんでいただければ」と話しました。
摘みとった茶葉はきょうのうちに乾燥などの加工を経て荒茶の状態に仕上げ、4月13日の初入札会に出品します。東彼杵町では約120戸の農家が茶葉を栽培していて、去年は県内生産の約6割に当たる422tを出荷しました。今年は一番茶の生産が5月上旬まで続きます。6月中旬から下旬の「二番茶」。7月中旬から下旬の「三番茶」まで合わせ、去年を上回る450tの生産を見込んでいます。