10月27日に降った雹の影響で甚大な被害を受けた西海市西彼町の露地ミカンの現状を大石知事が視察しました。
露地ミカンは先月27日に降った雹の影響で、収穫間近の果実に傷が付き、実が地面に落ちるなどしました。被害総額は県内全体で約4億6730万円。西海市のみで約2億34万円にのぼる見通しです。
13.3ヘクタールに約1万6000本のミカンの木が並ぶ西海市西彼町の白崎土地改良区は、県が2016年から基盤整備を進めていた果樹園です。11月から「早生みかん」の初収穫を迎える予定でした。
白崎土地改良区・山脇初良理事長(73):
「(降雹から)2週間経ちどんどん傷みにくるのでほとんど全滅。早急に腐敗した果実は落としていかないと木に影響する」
雹により園内の約8割のミカンに傷が付きました。傷んだ果実が腐敗し、発生したカビで木が枯れてしまう可能性もあるため、果実をほとんどの落とす必要があり、今年の出荷は難しい状況です。
大石知事:
「我々としても産地をしっかり育てていくという思いでやっていきたいので生産者の方々も皆さんにお声がけいただきながらなんとか頑張っていただきたい」
県は被害の全容把握を進め、市や農協と連携して今後の対応を検討するとしています。