自民党の派閥のパーティー券販売をめぐる裏金問題で、4000万円以上のキックバックを受けた疑惑がもたれている谷川弥一衆院議員(82)が自民党県連の会長を15日付で辞職しました。理由については「一身上の都合」とし、一連の疑惑については今のところ説明していません。
自民党県連・前田哲也幹事長:
「きょう谷川弥一衆院議員より、現自民党長崎県総支部連合会会長ですが、一身上の都合で県連会長を辞職したいという申し出がありました」
前田哲也県連幹事長によると、県連会長の辞職願は15日朝、幹事長に電話であり、即日、受理、承認されました。県連にはFAXとメールで谷川議員のコメントも送られてきたといいます。
谷川議員のコメント:
「現時点では捜査中のため詳細をお話することができませんが、責任をとって県連会長を辞任させていただきます」
谷川議員は去年6月に会長に就任し、春の定期大会までの約1年間が任期でした。疑惑の浮上から1カ月以上、会長の辞任がこの時期になったことについて前田幹事長は「捜査が終盤に向かってきた中で、まずは会長を辞する決断をしたのだろう」と話しました。
関係者によると東京地検特捜部の谷川議員への聴取は今週にも終結し、谷川議員は「立件されれば議員も辞める」と話しています。