2月9日(金)から25日(日)まで長崎ランタンフェスティバルがコロナ禍を経て4年ぶりに通常フル開催されます。その人気イベントのひとつ「媽祖行列」で披露される演舞の練習が始まっています。
本番まで1カ月に迫った「媽祖行列」。10日夜、冷たい風が吹く中、演舞を披露する男たちが繰り返し振り付けの練習をしていました。
「媽祖行列」は、江戸時代、長崎に入った唐船の乗組員たちが船に乗せていた航海安全の女神「媽祖」の像を、唐人屋敷の天后堂や興福寺の媽祖堂に安置するまでの行列を再現するものです。
なかでも「媽祖」の守護神である千里先の音を聞き分ける「順風耳」や、千里先を見渡す「千里眼」、鉄の棒を持つ祭官の「直庫」が魔を祓う演舞は行列を華やかなものにしています。
行列は、長崎市のボランティア団体、「長崎ネットワーク市民の会」が中心となって運営しています。
去年の11月から演舞の練習に励んでいます。今回、演舞を披露する6人のうち3人は新人です。
WEB広告の仕事をする田中康裕さん(40)は「順風耳」を演じます。
田中康裕さん:
「一生に一回あるかないかの大役と思っていて、その中でも誰もがやれることでもないだろうと」
「順風耳」とペアを組む「千里眼」役は保険代理店を経営する江崎貴則さん(39)が務めます。
江崎貴則さん:
「歴代の演者たちに負けないように一生懸命演じたい」
そして「直庫」役には、写真館を営む草野優介さん(35)が挑みます。
草野優介さん:
「細かい所作、かっこよく見せるというのがなかなか難しい」
演舞は大浦町の孔子廟や4年ぶりにステージイベントが行われる湊公園など6カ所で披露されます。
長崎ネットワーク市民の会・鬼永武会長:
「お客さんが納得してくれるような踊りを本人たちがしっかりしてくれればそれが一番。フル開催で出られる今回がコロナ前に戻ってきたということで期待している」
「媽祖行列」は、来月11日・日曜に孔子廟(大浦町)から中央公園(賑町)までを練り歩く「菩薩揚げ」、翌週日曜18日にはその逆をたどる「菩薩乗せ」が行われる予定です。
2月17日(土)にはもう一つの人気イベント「皇帝パレード」が特別版で行われます。皇帝役には福山雅治さん(54)、皇后役として仲里依紗さん(34)の出演が決まっています。