長崎商工会議所が主催する新年祝賀交歓会が長崎市で開かれ、県内の経済界のトップらが今年にかける思いを語りました。
4年ぶりに立食での開催となった交歓会には、政界や経済界から約700人が出席しました。
長崎商工会議所・森拓二郎会頭:
「コロナ禍以降、国内外の社会経済環境が大きく変わろうとしている。デフレ経済から脱却し、新たな経済の成長に繋がる好機を迎えようとしている」
去年はJR長崎駅前に「アミュプラザ長崎新館」が入る新しい駅ビルが誕生するなど100年に一度の変革期を迎えている長崎市。
今年10月14日には長崎市幸町に「長崎スタジアムシティ」の開業も控えています。
リージョナルクリエーション長崎・岩下英樹社長:
「やることが山積みで、どちらかというとあと10カ月しかないという方が強い。最高のスタートを今年10月に切って、それをフックに長崎の街がもっともっと活気づいて、元気良くなっていく。そのきっかけになれれば」
長崎商工会議所・森拓二郎会頭:
「我々としてはやはりそこから良いパフォーマンスが出るように、人のにぎわいも出て、交流人口も増えて、そのためにはどんなことをすればいいのか一生懸命考えて、いろんなソフトの施策を打ち出していけたら」
一方で、懸念される課題も…。
県中小企業団体中央会・石丸忠重会長:
「(物価高騰で)原価が非常に上がってくる。それを販売に転嫁できるかどうかというまだ課題が多く残っているし、人の不足は非常に大きいものがある。良い希望と若干の不安とが相混じって年を明けたのかなと」
県が佐世保市への誘致を目指していた、カジノを含む統合型リゾート=IRについて、政府が長崎の整備計画を「不認定」としたことについて経済界からは。
十八親和銀行・山川信彦頭取:
「経済界としては(IRが)あってもなくても、観光面でハウステンボスを中心としたインバウンドや全国からお客様が来られる取り組みができるかどうかを注目したい。そこは地域で盛り立てていきたい」
大石知事は「認定をもらえなかったことに心苦しく思っている。通知の内容について精査の上で必要な対応を求めていきたい」と話しました。