今年の干支の「辰(たつ)」いわゆる「竜(龍)」は、十二支で唯一、空想上の生きもの…なんですが、よく似た実在の生きものを見て楽しむことができるんです。
長崎ペンギン水族館が「辰年」にちなんで展示しているのはー。
小学生:
「タツノオトシゴ2匹!」
天空を駆け巡る竜が、子を海に落としたような独特の体型から名付けられた「タツノオトシゴ」です。
ペンギン水族館では毎年、干支の生き物を連想させる魚を特別展示をしています。
ペンギン水族館飼育展示課・近藤ゆういさん(21):
「タツノオトシゴ、一見すると私たちに馴染みのない魚かもしれないが、紀元前4世紀とかヨーロッパの方から始まった魚で、ギリシャ神話などにも度々登場する神聖なイメージを持たれ、中国の方では『幸運』とか『力』の象徴として海にすむ竜として考えられてきた」
メスがオスの腹部の「育児嚢(のう)」と呼ばれる袋に卵を産みつけ、オスが稚魚を出産、子育てし、浮気せず、一夫一妻を生涯貫く生態から「夫婦円満」「子宝」の縁起物として知られています。
熱帯から温帯の浅い水域に生息する生き物で、日本では沖縄を中心に12種類ほどが生息しています。
特別展示ではタツノオトシゴの仲間で、生息範囲が狭く、頭部に冠状の突起がない「タカクラタツ」と合わせて2匹を今月末まで見ることができます。
小学生:
「多分初めて見た。結構小さかった」
親子(東京から帰省):
(Q.今年は親子でどんな1年に?)「人の役に立つ(辰)年に!」
ペンギン水族館飼育展示課・近藤ゆういさん(21):
「(Q.今年の抱負は)新しいことにもどんどん挑戦していって、鯉が龍になるように、水族館の方も更に大成していけるように職員一同頑張っていけたら」