車を運転する人を対象にした安全運転講習会が長崎市で開かれ、参加者たちは自身の「認知機能」を確認しました。
講習会は安全運転への意識を高めてもらおうと、JAF日本自動車連盟長崎支部が開き、20代から60代までの男性8人が参加しました。
今回、JAFの講習では全国初となる「認知機能」のセルフチェックを取り入れました。
参加者たちは数字と平仮名が不規則に配置された用紙に、60秒以内に数字の小さい方から平仮名の50音順に交互に正確に線を引きます。これは「トレイルメイキング」と呼ばれる方法で、記憶力や複数の作業を同時並行で行う能力や認知機能を総合的に評価することができるそうです。設定時間を超えると、運転に注意する必要があるといいます。
参加者:
「実際やってみないと自分がどれくらい早く解けるかとか機能に問題があるかないか分からないと思うので、もっと手軽に幅広く受けられるようになるといいのかなと」
JAF長崎支部推進課・古賀正一課長:
「運転には認知・判断・操作の繰り返しが行われていて、認知というところで正しく見るということが大事になってきている。そこの部分で再度知識を持っていただくために今回新たにカリキュラムに追加した」
このほか参加者は危険を回避するハンドル操作の仕方や急ブレーキの踏み方などの指導を受けました。県警によりますと今年1月から12月10日までに発生した交通事故は去年より12件多い2440件、死亡者数も3人多い30人となっていて増加傾向にあるということです。