新型コロナの影響で整備から3年以上、供用の開始が遅れている佐世保市浦頭地区の「国際クルーズ船ターミナル」について、市は来年3月から供用を始める方針を明らかにしました。
2017年に国のクルーズ船国際拠点港に指定された佐世保港では、国内外からクルーズ船を受け入れるため、国や市、世界最大のクルーズ船運航会社「カーニバル社」が浦頭地区に、岸壁や駐車場、ターミナルビルなど約92億円の事業費をかけて新たなターミナルの整備を進めていました。
当初は2020年4月に供用を始める予定でしたが、新型コロナの影響でクルーズ船の運航が停止し、延期となっていました。
市のクルーズ事業推進室によりますと、今年は佐世保港に20隻のクルーズ船が寄港し、来年以降さらに増える見通しであることから、来年3月からターミナルの供用を開始する方針を決めたということです。
本来ターミナルビルの管理・運営を担うカーニバル社は供用開始に慎重な姿勢を示しているということですが、早期の供用開始を目指し、市がビルを無償で借り受ける契約を、早ければ年内にも結ぶ見通しで、最終調整に入っています。