焼き物の町・波佐見町で来年の干支「辰(たつ)」の置物作りがピークを迎えています。
波佐見焼の工房「アトリエやま」では、毎年、正月に飾る干支の置物を作っています。
来年の干支は「辰」。十二支で唯一の架空の生き物「竜(龍)」です。
作業は6月中旬に始まりました。石膏の型にどろどろに溶かした土を流し込み、40分ほど置いてから型を外すと丸い球を抱いた龍の原型が出来ます。これを天日に干し、素焼きしたものに小さな目を描き、釉薬をかけて1300度の窯で約16時間焼くと完成です。
「はい、今年も良く焼けてます」
願いをかなえるとされる「宝珠」を抱いた白磁の龍です。大小2種類があり、正月に飾る縁起の良い置物として人気だそうです。
アトリエやま陶芸家・山下行男さん(78):
「宝珠竜といって何でも願いをかなえてくれる縁起の良い竜を作った。ぜひ来年も良い年になりますようにお飾りいただければ」
価格は1個3500円から4500円ほどで、約1000個を地元の商社を通じて全国のデパートや小売店へ出荷します。