行方不明者の捜索や事件捜査に携わる嘱託警察犬の審査会が開かれました。
県警が2年に1度開く審査会には、県内の一般家庭で飼われている「シェパード」11頭と「ゴールデンレトリーバー」1頭、「ラブラドルレトリーバー」1頭、計13頭がエントリーしました。
今回の審査項目は犯人の匂いをたどる「足跡追及」。犯人役の匂いを染みこませたガーゼを犬に嗅がせ、制限時間5分以内に犯人役が歩いた道筋を正しくたどることができるか、犯人役が残した遺留品を見つけることができるか審査します。
佐世保市から参加した5歳のリクくんは、3年間、週に一度訓練してきました。しかし、初めての環境に戸惑い、なかなか追跡ができません。結果、一つも遺留品を見つけられず、悔しさが残る初挑戦となりました。
飼い主:
「全然だめでした。(嘱託警察犬になれたら)行方不明者の捜索とか社会の役に立てたらと。一緒に捜索できる日が来たら」
県警本部・吉村徹鑑識課長:
「人にはできない部分があるので、その特長をフルに発揮していただいて、県民の皆様の安全安心につながるような活動ができればな」
今年10月末までの嘱託警察犬の出動件数は61件で、そのうち57件は高齢者など行方不明者の捜索です。
合格した犬は再来年の審査会まで嘱託されます。