【長崎】轟峡の崖崩れ現場に献花台設置
今年7月、親子2人が死亡した諫早市の轟峡の崖崩れで、市が哀悼の意を込めて9日、献花台を設置しました。今年7月25日、「轟の滝」に通じる遊歩道の上の法面が高さ約20メートル幅約10メートルにわたって崩れ、遊歩道を歩いていた長崎市の40歳の母親と8歳の次女が岩や土砂の下敷きになり死亡し、12歳の長女が左足を骨折しました。長崎県は崖崩れ当日から、県道多良岳公園線の一部区間を通行止めにしていましたが9日正午に解除しました。昼過ぎに設置された献花台には諫早市職員らから手向けられた花束が並んでいます。市と諫早観光物産コンベンション協会は解除を受けて轟峡の観光案内所に設置しました。崖崩れ当日の天気は小雨程度でしたが、現場近くの「黒新田」では7月1日から25日午後3時までに例年の約3倍に当たる1175ミリの雨が降っていました。諫早市商工観光課の久保勝也課長は「重く受け止めないといけないと思っていますし二度とこういったことが起こらないように最善を尽くさないといけないと改めて感じたところ」と話しました。諫早市は9月中にも専門家や関係機関による第三者委員会を設置し、年内にも崖崩れが起きたメカニズムや、再発予防策を報告書にまとめる予定です。