ニュースNEWS

みなとメディカルの医師過労死で和解

2020年07月10日

長崎みなとメディカルセンターに勤務していた医師が、帰宅後に倒れて亡くなったのは過重な労働が原因だとして、遺族が損害賠償を求めていた裁判で、病院側が過労死を認めて、和解が成立しました。2014年に内因性心臓死・いわゆる突然死で亡くなった当時33歳の男性医師は、直前の1カ月の残業時間が159時間にも及んでいました。1審で長崎地裁は、長崎市立病院機構側が労働時間を把握せず、負担軽減策もとらなかったなどとして過労死を認め、およそ1億7000万円の支払いを命じる判決を言い渡していましたが、病院側は控訴していました。成立した和解では「病院側が控訴を取り下げ1審の判断に従うことや謝罪して、和解内容をホームページに公表すること。労務管理の改善など」で合意しています。遺族は「病院は命を守る場所です。働く職員の命も必ず守って下さい。今度こそ、覚悟をもって変わってください」とコメントしています。