【長崎】被爆地から被災地へ鎮魂の祈り 東日本大震災から12年
死者・行方不明者1万8423人を出した東日本大震災から12年。長崎市の爆心地では被災地の復興を願う集会が開かれました。
集会には、高校生平和大使や被爆者ら約25人が参加し、被災地の復興を願い、原爆落下中心碑に花を手向けました。
そして震災が発生した午後2時46分。犠牲者に黙祷を捧げました。
被爆者・竹下芙美さん(81)「(津波の)潮が引いた後に見た『何もない』というあの現状は、長崎の原爆の投下された後のような思いがして本当に胸がいっぱいだった。その後の原発事故も怖いことだった。私たち被爆者として放射能の怖さを十分に伝えられなかったことを悔やんだ。亡くなった皆さま心安らかにお休みください」
第24代高校生平和大使・川端悠さん(18)「もう一度災害が起きた時にどのように備えるかということも、未来に伝えていくことで対策できる。核兵器廃絶も実現できると思うので、私自身もこれから自分の言葉で伝えるということを大切にしたい」
2月1日時点で、全国で約3万1000人が避難生活を続けていてその7割近くが原発事故があった福島県から県外への避難者だということです。