佐世保市の三河内地区には、約400年の歴史を持つ伝統工芸「三河内焼」が今も受け継がれています。かつて平戸藩御用達の窯元として知られた「平戸松山窯」では、次期17代目とされる中里彰志さん(28)が、新しい挑戦に取り組んでいます。
三河内焼は、白磁に唐子の絵付けが施されているのが特徴です。江戸時代には殿様への献上品として作られていましたが、明治以降は庶民にも手が届く器が生産されるようになりました。その絵柄は非常に繊細で、中里さんは「6年目になってやっと思い通りの線が描けるようになってきた」と語っています。
さらに、中里さんが最近取り組み始めたのが、半磁器の「葉山シリーズ」です。葉山(三河内)の赤土を使用し、白磁とは異なる青緑色の器を生み出しています。「焼き物の奥行きがぐっと広がって、楽しくなってきた」と中里さんは語ります。まだ試していない土や絵の具、釉薬なども多く、選択肢は無限だと感じているそうです。
伝統を守りながら、現代に合わせた新しい商品づくりにも挑戦する中里さん。佐世保の三河内焼は、若き職人の手によって、これからも進化し続けていくことでしょう。
平戸松山窯
佐世保市三川内町901
営 9:00~17:00
☎ 0956-30-7734
休 不定
P 4台