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2025/11/09

明治31年創業 栗饅頭一筋 長崎市「田中旭榮堂」

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長崎市上町の中でもひときわ歴史を感じる「田中旭榮堂」。明治31年創業、127年の歴史を持つこの和菓子店は、栗饅頭一筋で地元に愛されてきました。

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朝の工房に足を踏み入れると、ふんわりと広がる甘い香り。4代目店主・田中耕太郎さんが、職人たちと並んで栗饅頭を作る姿は、まさに“伝統の継承”そのものです。生地作りは一見シンプルに見えますが、実はその日の天気や湿度に合わせて材料の配合を微調整する繊細な作業。小麦粉や卵、砂糖のバランスひとつで、仕上がりが変わるため、職人の経験と勘が欠かせません。

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中身の栗は、餡で包み、さらに生地で丁寧に包み込まれます。成型の際には、指先の感触を頼りに栗が中心にくるよう仕上げるのが田中さんのこだわり。ケシの実をつけ、卵を丁寧に塗って焼き上げると、つやつやと輝く栗饅頭(小・270円)が完成します。

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特別に焼きたての栗饅頭をいただきました。一口頬張ると、サクッとした皮とふわふわの生地、なめらかな餡、そしてほくほくの栗の絶妙なハーモニー。格別の香りと味わいに、思わず笑顔がこぼれます。

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田中旭榮堂の栗饅頭が生まれた背景には、初代・素郎市(そろいち)の挑戦があります。カステラ職人だった素郎市さんが、カステラの生地を改良し、故郷・天草の栗山にちなんで栗を使った和菓子を作ったのが始まり。長崎のカステラ文化と天草の栗が出会い、今の栗饅頭が誕生しました。

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店内には、栗を使った約30種類の商品が並びます。長崎の人は、砂糖がちょっと多いのが好み。甘すぎるという観光客もいるそうですが...

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「長崎の栗饅頭はやっぱり甘くないといけない」

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伝統の味を守り続ける田中さんは、「長崎らしい甘さを大切に、変わらぬ美味しさを届けたい」と考えます。工房には3代目・宏さんの姿も。「初代が生み出した栗饅頭は、私たちの宝物です」と、家族の思いが詰まっています。

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田中旭榮堂
住所 長崎市上町3-6

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11/9(日) 11:00

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