去年4月、福岡県糸島市から平戸に移住してきた家具職人 濵本大志さん。培ってきた家具製作の技と、幼い頃からの趣味「魚釣り」を掛け合わせ、釣り人に特化したブランド「UROKO DESIGN」を立ち上げました。
デザイン性の高い釣り道具が増える中、自宅にいても釣り好きが楽しい時間を過ごせるようにと、釣り道具をインテリアとしても楽しめる家具を作っています。
釣竿を飾るロッドスタンド。材質や色、そしてデザイン。収納だけでは無く、部屋の雰囲気をつくる家具として存在しています。
リールを飾るリールラックやリールスタンド。自身も釣り好きの濵本さんは、釣り人ならではの視点でモノづくりをしています。平戸の海で釣りをする中で、インスピレーションを受けることもあるそうです。
家具職人になったのは、30歳を過ぎてから。高校卒業後、運送業界に就職。そこで、手作りの家具をお客様に納品する仕事をする機会がありました。お客さんの好みに合わせ家具を作る「家具職人」という職業との出会いでした。一念発起。職業訓練校で木工の技術を学び、福岡県糸島市の家具作家に弟子入り。 経験を積んで独立しました。
「釣りはライフワーク」と自認するほどの釣り好き。濵本さんは、より魚が釣れる場所を求めて平戸に移住しました。父親は、平戸島の隣り、生月島の生まれ。濵本さんは、小さいころから祖父母がいた生月で釣りに明け暮れました。
釣り人に特化したブランド「UROKO DESIGN」は、ほかにない家具として注目を集めています。
今、メインで作っているのが、「アウトライン(輪郭)」という木製の魚拓です。お客さんの釣果の写真からシルエットをデザインし、木や金属など様々な素材で魚の形や長さに合わせてつくります。
生活空間に釣った魚の思い出を飾る方法として、できるだけ抽象的なものをめざすことがテーマです。
濵本さん:
輪郭だけでその時の思い出や、臨場感を表現するインテリアにこだわる方に大きな反響をいただいています
アートと魚拓をかけあわせた「アウトライン」。部屋のインテリアとも合わせやすいことから全国の釣り人はもちろん、その奥様方にも喜ばれているそうです。
ひとつの作品の製作期間は、1カ月から3か月。写真をもとに綿密に打合せをして、デザインします。これまで十数種類の魚種を手掛けてきました。
濵本さん:
できるだけお客様が釣った魚の雰囲気を作品の中に取り入れて表現しています
「UROKO DESIGN」は、ホームページ・インスタグラムでオーダーを受け付けています。
UROKO DESIGN
住所 平戸市田平町