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2025/08/21

島原半島の家庭料理が名物に「満腹記者がゆく」⑪雲仙市「六兵衛茶屋」

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体重110.3キロ。身軽なフットワークで、日々、事件・事故を追いかけるNCC長崎文化放送の報道記者・中嶋航大(なかしま・こうだい)。「満腹記者」として、おすすめのグルメ情報を街頭で聞き込み取材。街の人のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探します。

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トンビに好物をさらわれる

満腹記者:
あ~うれしいな。もうお馴染みですよね。こちらです。雲仙名物の「じゃがちゃん」。

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今回の舞台は、雲仙市。満腹記者は、子どもの頃から雲仙市に来たら千々石観光センターで売られている「じゃがちゃん」を食べずには帰れないほどの大好物なんです。

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満腹記者:
いただきます。この衣が何とも言えないんですよね。程よく塩加減があってじゃがいものホクホク感!

と、ここで!思いもよらぬ“ハプニング”が…。紹介用の映像を撮影していたら、トンビが「じゃがちゃん」を強奪!!

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満腹記者:うわっ!!最悪だ…!
その間、わずか0.1秒。カメラには、黒い影が残されていました。

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気を取り直して、小浜町へ移動。おすすめグルメを聞き込みます。

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福岡・飯塚市から「ジャカランダ」を見に来たというグループに声をかけました。「ジャカランダ」は、世界三大花木の1つで、梅雨時の小浜温泉を彩ります。

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満腹記者:
その街のおいしいものを食べるというコーナーをやっていて、雲仙市のおすすめグルメは?
観光客1
六兵衛うどん、食べようかって。
観光客2
さつまいもの粉でうどんを作っている。

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観光客1
粉が違うよね。普通は白やろ。茶色い。「六兵衛茶屋」。
満腹記者:
「六兵衛茶屋」…有名ですか?
観光客2:
有名よ!福岡じゃ有名

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口をそろえておすすめされたのは、どこにもない茶色いうどん。今回は、福岡からジャカランダを見に来た皆さんのイチオシ!雲仙市の「六兵衛茶屋」にロックオン!

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200年以上の歴史ある麺

小浜マリンパークから約7.9キロ。車で15分の移動です。

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満腹記者:
お店はこちらです。六兵衛さんあそこ、あの六兵衛の由来って書いてあるんですけど、約215年というのだけ読めます。

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駐車場にもかなり車が止まっています。取材交渉へ。

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1972年創業、国道251号沿い雲仙市千々石町の「六兵衛茶屋」。10年ほど前までは小浜町にも店舗を構えていましたが、現在は、千々石町の1店舗に絞り営業を続けています。

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満腹記者:
外の看板の所に六兵衛の由来と文字があって、その下に約215年という文字は見えたんですけど。
六兵衛茶屋代表 松尾年朗さん:
もう220年くらいになりますけどね。「六兵衛」というのはサツマイモを原料にして麺にしたものなんですよ。六兵衛さんが作ったから「六兵衛」といいます。元々は、島原半島の家庭で作られていた料理です。

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「六兵衛」の由来を教えていただいたところで、松尾さんが、一番人気という「ごぼう天六兵衛(1,000円)」をお願いしました。

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満腹記者:
ごぼう天いっぱい入ってますね!これが熟成ごぼうの天ぷら。そして六兵衛初めてなんですよね。

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時間は、正午。お昼まっただ中の取材となってしまったため、一人で食リポをすることに。

「名物」誕生の裏には

満腹記者:
麺も気になるところなんですけど、まずおだしからいただきましょうかね。恐らくかつおだし…だと思います。口に入れた瞬間に…うん?違う!『椎茸だし』だ!これ。多分これ『椎茸だし』だと思います。うん、おだしおいしいな!

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麺を口にすると、うどんとは全く違うぷるぷるの食感。もちもちではなく、ぷるっ。違うカテゴリーと言ってよさそうです。

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そうこうしていると、店が落ち着いたようです。松尾さんが戻ってきました。

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満腹記者:
良かった。戻って来て下さった。だしは何?
松尾さん:
『椎茸』と『昆布』と『かつお』と『さば節』

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満腹記者:
そんなにたくさん!? 最後に残るのが椎茸
松尾さん:
椎茸の味と香りが強いと思います

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麺の食感について伺うと意外な答えが・・・

松尾さん:
昔は、ぼそぼそしていたんですけども、製粉が良くなって、いまコリコリ、少しだけコシが。ぼそぼそして、みんなに嫌われていたんですよ。

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「伝統」に手を加えることで、「名物」に育てていたんです。

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こちらでは、六兵衛はもちろん、うどんやそばもすべて手作業で製麺。六兵衛は2種類のさつまいもの粉をブレンド。ゆで汁を加えてこねた生地を「六兵衛おろし」という道具に押しつけて、穴から細長く麺状に押し出して製麺しています。

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松尾さん:
押し込んで作るから普通だと5センチくらいの長さが標準で、私の体調にもよるんですけどね。

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というのも「六兵衛おろし」の製麺作業は、大変な力仕事。松尾さんの腕の湿布が、物語っています。

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店長イチオシの熟成ごぼうの天ぷらは、香り高い熟成ごぼうと衣が、椎茸だしをしっかり吸って、ひと口ごとに、うまみがじゅわっ!と口に広がります。

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松尾さん:
おもしろいのが、スープを最初に飲まれた時と、いまスープを飲んでもらうと味が変わっているんですよ!
満腹記者:
んっ!確かに全然違う。まろやかになっている!!
松尾さん:
さつまいもの甘みがスープに移ってまろやかになる。ゆっくり食べるとそれが楽しめる。

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食べ進めるほどに、サツマイモの甘みがスープに移り、だしはまろやかに。まるで味が育っていくように変化します。そして、最後に自家製のゆずごしょうを入れると、さわやかな香りと、ピリリとした辛みが加わって、1杯で三度おいしい。ゆっくりと味わいたくなる一品でした。

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満腹後記

とんびに「油揚げ」ならぬ「じゃがちゃん」をさらわれましたが、六兵衛茶屋のおだしの最後の一滴まで飲み尽くしたくなるおいしさに出会い、大満足でした。あ~満腹!満腹!!

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六兵衛茶屋
住所 雲仙市千々石町戊1120−1
電話番号 0957-37-6544
営業 11時~15時
休み 火曜※祝日の場合は営業、翌水曜休み

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