体重110.3キロ。身軽なフットワークで、日々、事件・事故を追いかけるNCC長崎文化放送の報道記者・中嶋航大。「満腹記者」として、おすすめのグルメ情報を街頭で聞き込み取材。街の人のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探します。
今回の舞台は諫早市。まずはJR諫早駅前で聞き込み開始です。この日は、絶不調。足を止めてくれる人はいても、めぼしい情報に行き当たりません。気がつけば、聞き込み開始から2時間が経過。
そこにリュックを背負った若者が。18歳の今田凌大さん。学校に向かうところでした。
満腹記者:満腹記者がゆく!というコーナーをやっていて
今田さん:知ってます。知ってます。ちょくちょく見るんですよ。
「満腹記者」のコーナーを知っているという今田さんに諫早のおすすめグルメを聞いてみると
今田さん:ちょっと遠くなるんですけど高来町にインド料理の「ディル」」というお店が。チーズナンとチキンカツカレーのセットが、めちゃくちゃうまくて食べ応えあって好き
今回は通学途中の今田さんイチオシ。諫早市高来町の「ディル」にロックオン。
JR諫早駅前から「ディル」まで、約12.7キロ。車で30分の移動です。国道207号、ロードサイド店が立ち並ぶ一角にインド国旗を掲げたお店が。
取材OKをいただき、店内へ。去年3月オープンした、「インド料理ディル」。ネパールやインド出身のシェフが腕をふるい、本格インドカレーを提供しています。店内にもスパイスの香りが漂います。
取材に応じてくれたのは、店の代表の息子、ビスヌさん。店名の「ディル」は、代表のお父さんの名前から取ったそうです。
満腹記者:日本に来てどれくらい?
ビスヌさん:16カ月前に日本に来ました
日本語が上手なビスヌさんに今田さんおススメの「チキンカツとチーズナンのセット」について聞いてみると、以前、限定メニューとして出していたもので、現在は、チキンカツは、「長崎トルコライスセット」として提供しているということでした。
「お待たせしました~トルコライスセットです」
満腹記者:こちらです。長崎名物トルコライスセット(1,450円)とチーズナン(650円)
トルコライスセットは、長崎名物トルコライスと同じく一皿に複数の料理が盛り付けられています。
ビスヌさん:インドの焼き飯「ビリヤニ」です。それはインドの焼きそば、「チャウミン」
カレーは、32種類のスパイスを重ねて仕上げた香りとうまみ豊かなキーマカレー。辛さはゼロ辛から50倍まで自由に選べて、自分好みの一皿に仕上げられるのも魅力です。ちなみに、辛い物が苦手な満腹記者は、ゼロ辛をチョイス。それでも十分、スパイスのうまみを堪能できます。
満腹記者:「最初はスパイスの香りが口の中に広がる最後にトマトの酸味が抜けていく」
インドの焼き飯「ビリヤニ」は、細長い形が特徴のバスマティライスをシナモンやカルダモン、グローブなどのスパイスと炒め、ふんわり、パラパラの食感に仕上げています。
満腹記者:ビリヤニだけでどんな味なんだろう。ん~甘い甘いですね。ビリヤニだけで食べたら見た目の感じからスパイスが効いているのかなとか味が濃いのかなと見た目からすると思うんですけど意外とあっさりしている何というか重たくない
インドの焼きそば「チャウミン」は、トマトソースとしょうゆとスパイスで味付け。焼きそばに近い味わいがします。ネパールで人気だそうです。
チーズナンは、中からたっぷりのチーズがとろけ、カレーとの相性もぴったりでした。
実は、ビスヌさんの年齢は18歳。ネパールで中学を終えて、去年2月に日本に来たそうです。
ビスヌさん:高校生です。長崎工業高校の高校生です
ビスヌさんは現在、長崎工業高校の定時制に通う高校生。昼間はお父さんの店で接客を手伝い、夕方からは学校に通っているそうです。ビスヌさんが、日本にやってきたのには、大きな夢がありました。
ビスヌさん:パイロットになりたいです。そのために日本に来ました
本場のスパイスが香る、彩り豊かなインド版トルコライス。そして異国の地で、夢に向かって、父の店を手伝いながら勉強にも励むビスヌさん。目指すは、空を駆けるパイロット。夢がいつかかなうことを願いながら、今回も満腹、満腹!
【満腹後記】
諫早で見つけたインド風トルコライス。一番好きなカレーのトッピングが「チキンカツ」という私には、また食べたくなる味でした。
インド料理 ディル
住所 諫早市高来町溝口145-2
電話 0957-32-2006
営業 午前11:00~21:00