体重110キロ。身軽なフットワークで、日々、事件・事故を追いかけるNCC長崎文化放送の報道記者中嶋航大(31)。「満腹記者」として、おすすめのグルメ情報を街頭で聞き込み取材。街の人のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探します。
前回に続いて、舞台は満腹記者こと中嶋航大のふるさと大村市です。長崎空港の近くにある森園公園で聞き込みを開始。すると、思わず声をかけたくなる人の姿が・・・。
満腹記者:
ギターを弾いている人います。海を見ながらギターを弾いています。
出会ったのは、防波堤に腰を掛け、ひとりギターを奏でる吉野悠人さん(24)。海に向かって弾き語りをしている理由を聞くと
吉野さん:
絵になるじゃないですか。音楽が向こうに届けという気持ちがね
吉野さんは会社員。特別に音楽活動をしているわけではなく、リフレッシュのためにギターを弾いているそうです。
満腹記者:
全然、音楽と関係ないんですけど、大村でおすすめのグルメは?
吉野さん:
「朝げ屋」っていう海鮮の定食の店がある。おすすめは、「サーモンづくし丼」。朝だったら玉子かけ定食とかもあるし。
満腹記者がゆく!今回は、ギター片手に休日を満喫中の吉野さんおすすめ。大村市の「朝げ屋」にロックオン!
「朝げ屋」までは約2.5キロ。大村市東本町の「コレモおおむら」に入っています。営業中であることを確認し、取材交渉です。
満腹記者:
無事に取材OKいただきました
「お魚定食朝げ屋大村店」。諫早市栄町に1号店があり、大村は2号店。去年6月にオープンしました。営業時間は朝6時から。旬の魚を使った定食や丼を提供しています。
満腹記者:
おすすめしてもらったメニューが「サーモンづくし丼」なんですけど、カメラさんちょっとこれ撮れます?
販売機で食券を買うスタイルです。販売機横に「お刺身には生サーモンを使っています」の文字が。
下釜隆一店長(33):青森県産の生サーモン、ノルウェーから直接仕入れた生サーモンが入っていて、今のサーモンは生サーモンを使っています
迷わず「サーモンづくし丼(1,600円)」を注文します。サーモンに錦糸玉子とイクラも入って、彩りもきれい。そして、びっくりすることに、みそ汁の器が丼と変わらないくらいに大きいんです。下釜店長によると「大きなみそ汁」が、店の特長だそうです。
満腹記者:
イクラが入っているのがうれしいですよね。いただきます。んっ!サーモン口に入れた瞬間とろけました。クセがほとんどなくて、とろっと口の中で溶ける脂の甘さとサーモンの甘さ
この日のサーモンは、ノルウェー産の生サーモン。ノルウェーから半冷凍状態で届くので水分を保ったままお店で提供できるそうです。どうやらこれがトロっとした口当たりの秘密のようです。仕入れの状況で、青森産の生サーモンを提供することもあるそうです。
下釜店長:
定食だとご飯のおかわりが無料で、丼はご飯の大盛りが無料に
満腹記者:
えっ、大盛りにしてもらえばよかった
店内には、だしの入ったポットが置いてあり、お茶漬けで食べることもできます。
下釜さんは、諫早と大村の2店舗を経営しています。化粧品会社で営業マンとして働いた下釜さんは4年前、「朝げ屋」を開業しました。化粧品と魚の定食店、まったくの異業種ですが、下釜さん自身、魚と“縁”がなかったわけではありません。実家は鮮魚店で、子どものころから魚に親しんでいました。
下釜店長:
僕自身は水族館の飼育員になりたいと思っていたんですけど、紆余曲折いろいろで今は(魚を)しめて出している状況ですね
店で出す魚は、実家の鮮魚店が確かな目利きで仕入れたもの。店名を冠した「朝げ屋定食(2,500円)」は、その日の仕入れで料理が決まります。この日は「タイの姿揚げ」に「刺し身の盛り合わせ」、目にも豪華な定食でした。
下釜店長:
大村は、観光の入口でもある長崎空港が近いので旅行客が多い土地です。長崎の魚は他と比べても全然違うおいしさだと思うので、魚を定食という形で身近にいろんな人に食べてもらって、知ってもらって楽しんでもらえるようなお店を作っていけたらと思っています。
長崎の美味しいものでおもてなし。早朝からの開店や、大盛り無料のサービスもうれしい、お客様ファーストのお店でした。
【満腹後記】
生まれ育った地元・大村での取材でしたが、身近な街でも知らないグルメがたくさんあることを実感しました。
お魚定食 朝げ屋 大村店
住所 大村市東本町604 コレモおおむら内
電話 0957-52-7778
営業 6:00~15:00(土日は17:00~20:30も営業)
店休日 年末年始
インスタグラム asageya_oomura