体重110キロ。身軽なフットワークで、日々、事件・事故を追いかけるNCC長崎文化放送の報道記者 中嶋航大(31)。「満腹記者」として、おすすめのグルメ情報を街頭で聞き込み取材。今週も街の人のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探します。
今回の舞台は、東彼杵町。町役場の近くで聞き込み開始です。時刻は、正午過ぎ。お昼ご飯でしょうか、続々と役場の職員が出てきます。すると声をかけてくる人が・・・
小森竜樹さん:
こんにちは、先日はありがとうございました
出会ったのは、取材でお世話になった東彼杵町役場の小森竜樹さん。この日は町外からのお客さんを案内していたそうです。
満腹記者:
東彼杵町でおすすめのお店を聞いていて…
小森さん:
僕もよく行きますけど、そこの「多々樂」さんのラーメン
満腹記者:
何ラーメンですか?
小森さん:
あそこは白湯。中に「そのぎ茶」のつみれ。「そのぎ茶」が入った鶏団子のつみれがあるのでおいしいです
満腹記者:
いいですね、彼杵らしいですね
満腹記者がゆく!今回は、「ランチはラーメン派」の役場職員 小森さんのイチオシ 東彼杵町の「多々樂」にロックオン!
東彼杵町役場から約80メートル。おしゃれな感じ、「鶏魚介ラーメン」ののぼりが出ています。いつものごとく飛び込みでの取材交渉。
満腹記者:
「満腹記者がゆく!」というコーナーをやっていましてご紹介させていただけないかなと…
2019年7月に創業した東彼杵町蔵本郷のラーメン店「多々樂」。店長の粒﨑弘志さん(38)は、もともと洋食の料理人。その経験を生かし、見た目の美しさはもちろん、スープや具材の組み合わせにこだわったラーメンを提供しています。
満腹記者:
街で聞いたら鶏白湯ラーメンがあると
粒﨑店長:
鶏白湯ラーメンと醤油ラーメン、あと鶏白湯のつけ麺の三本柱でやってます
おすすめを伺うと「鶏白湯ラーメン」ということで、お願いしました。
粒﨑店長:
お待たせしました 鶏白湯ラーメンになります
「濃厚鶏白湯ラーメン(900円)」です。半熟の卵とチャーシュー、そして・・・
粒﨑店長:
そのぎ茶の茶葉と粉末を使った鶏つみれになります
役場の小森さんおススメのそのぎ茶の茶葉と鶏肉を使ったつみれです。そして、麺は小麦の粒々も綺麗な中細のストレート麺です。
満腹記者:
いただきます。うん!うまっ。しっかり鶏のうまみが出てますね。うわ、おいしい
噛むと、麺の味わいもしっかり小麦の味わいが。そして何より、スープがうまい。鶏のうまみと、魚介のコク。口あたりも滑らかです。
満腹記者:
ちょっと正しいかわからないですけど、ご飯入れて食べたいです。お米にも絶対合います!このスープ
濃厚な鶏白湯スープには、ありたどりの鶏ガラに、鹿児島産のサバ節とイワシ節。そして北海道産昆布を使っています。約8時間かけてじっくりと煮込んだ後に丁寧に裏ごし。まろやかでコク深い、クリーミーな白湯スープに仕上げています。
麺は、波佐見町の製麺所に特注しています。もちっとした歯ごたえに、小麦の香ばしさがふわっと広がり、とろりとしたスープと絶妙に絡みます。
満腹記者:
そしてこちらのそのぎ茶のつみれですね。うーん、しっかりそのぎ茶の茶葉が香りますね。おいしい。つみれとしておいしい。もうこれ、めちゃくちゃおいしいんですよ!
粒﨑店長:
やっぱり東彼杵でお店をしてるので、お茶を使いたいと思って、色と味を一番出しやすいのが鶏つみれでした
洋食の料理人が、なぜラーメン店を? その理由は、コロナ禍でした。
粒﨑店長:
最初はダイニングバーとしてオープンしたんですけど、半年ぐらいでコロナ禍になって、どうしても夜がうまくいかず「昼に親しまれるようなものを」と考えて、ラーメンにしました
コロナ禍での業態転換で生まれた「鶏白湯ラーメン」。その濃厚スープを余すことなく味わいたい…。そんな声に応えてくれるのが、後入れご飯の「ダンクライス(100円)」です。鶏の旨みがぎゅっと詰まった白湯スープにご飯が絡み、最後の一滴までじっくり堪能できます。
東彼杵らしさと、洋食料理人の本気を感じる一杯でした。
取材中、部活帰りの高校生が来店し、ラーメンと一緒に唐揚げ2個とご飯がついた “唐揚げセット”を頼んでいました。プラス300円で追加できるそうで、唐揚げの味も気になります
多々樂
住所 東彼杵町蔵本郷1839
電話 0957-47-9665
営業 11:30~14:30
18:00~20:30
休み 火曜・不定休