20日(日)ビッグNで行われた夏の高校野球長崎大会3回戦第2試合は、2023年以来2年ぶりのベスト8長崎北と、2回戦でシード校を破り、勢いに乗る九州文化の対戦。
長崎北のスタンドには、オーケストラ部が駆けつけました。
指揮をしながら演奏するのは、3年生の岩下さん。
野球部への思いは人一倍です。
オーケストラ部(元野球部)
長崎北3年・岩下直太郎さん:
「1年生の時、9月まで野球してて、でも音楽したいなってなって、チームには迷惑かけたんですけどオーケストラ部に行って。何か恩返しできないかなと考えて、最初は一人でってなってたんですけど、みんな誘ったらぜひ行きたいっていうことだったので」
その中には、3年選手の兄を持つ、妹の姿も。
長崎北1年・塚副明衣さん:
「応援出来てうれしいですね。(試合に)出られるかわからないけど頑張ってほしい」
兄の塚副倫太朗選手は去年の夏までマネージャーでした。
そのわけは…
倫太朗選手の母・塚副智美さん:
「元々中学生の時は部員として、野球部でやってたんですけど、難病のもやもや病というのが発覚したので、中学2年生と3年生の時に手術をして」
頭部死球の可能性などを考慮し、一度はマネージャーに転身しましたが…
グラウンドで活躍する選手の姿を見て、再び選手にチャレンジすることを決意しました。
倫太朗選手の母・塚副智美さん:
「伝令でもいいんですけどね。バッターボックスに立って構えている姿を見たいですね。ぜいたくですけど」
家族全員が見守る中で挑む、最後の夏の行方は…
3回までに、九州文化、末永のタイムリーなどで5点を失った長崎北。
その後も九州文化がピッチャー5人のリレーで、長崎北打線をノーヒットに抑え続けます。
追い込まれた長崎北。
9回表、ノーアウト1塁で途中出場の塚副が今大会初打席を迎えます。
家族も見守る中…イキイキとした表情でバッターボックスへ。
結果は…レフトフライ。悔しさを滲ませました。
続く3年生の難波が意地を見せます。
待望のチーム初ヒット!
しかし…後続続かず。長崎北の夏が、終わりました。
長崎北3年・塚副倫太朗選手:
「あっという間でしたね、すごく、あっという間でした。(野球を)できない期間があって、普通の人だったらできることが、できなかったりした部分もあったんですけど。できなかった期間があったからこそ、野球を楽しめたかなと思います」
支えてきた家族へー
母・塚副智美さん:
「最後の試合、バッターボックスに立てて、その姿を見られて良かったです」
父・塚副浩二さん:
「やっぱりヒットが良かったかなあ~」
長崎北3年・塚副倫太朗選手:
「あと半個上だったらフライじゃなかったかな」
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