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2025/07/11

体の中に「あの日」のガラス片残る 94歳被爆者が証言誌出版

今も、体の中に「あの日」のガラス片が残っています。94歳の被爆者の証言誌が出版されました。

被爆から4年後の1949年に手術で摘出されたガラス片。一瞬で、全身の100カ所以上にガラスが突き刺さったといいます。立川裕子さん、94歳。

当時14歳、県立長崎高等女学校の3年生だった立川さんは、爆心地から1.1キロの三菱長崎兵器製作所大橋工場で学徒動員中に被爆しました。窓の近くに座っていた立川さんの体には、原爆の爆風によってガラスやコンクリート片が突き刺さりました。

被爆者・立川裕子さん:
「麻酔なしで、大きなガラスが肩にいっぱい入っていたのでメスでピンセットでぱっと引き抜いて下にある金の入れ物に投げ込んでジャンって投げ込まれて、ジャラジャラいう音が今でも忘れられない。肩にはまだ4個大きなガラスが入っていて時々痛むんですよ…」

被爆から約3カ月後、病床にあった立川さんは、原子野の光景や、救援列車の内部の様子など、被爆から3日間の記憶を日記に書き留めました。

被爆者・立川裕子さん:
「あんまりにも悲惨すぎて、こういう目に、戦争でこんな目に合うんだってことを書き残したいという気持ちがあった」

その日記の全文と、当時を振り返った証言をまとめた本がこのほど出版されました。各ページのQRコードを読み取ると、立川さん本人による日記の朗読や証言の動画を見ることができます。

立川裕子さん:
「原爆、核とか使わないで、戦争がないような、平和な時代がくることを私は願っています」

証言誌は、原爆資料館や、浜町の好文堂書店のほか、電子書籍で販売しています。(「立川裕子原爆日記2被爆80年目の証言」税込み700円)

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