春の高校野球九州大会が4月19日(土)9年ぶりに県内で開幕します。
出場16校のうち、県勢は県大会優勝の海星、地元枠で準優勝の創成館、3位の長崎商業、推薦枠で選抜21世紀枠で初出場した壱岐の合わせて4校が出場します。
県大会で優勝した海星はエース復活なるか?
選手たちは闘志を燃やしています。
去年秋に続き、春の県大会で優勝し、ここまで2冠の海星高校。
海星高校・加藤慶二監督:
「うちのチームはどうしても陣内っていうのが、どうしても名前が出てきますので、それを抜きにして他のピッチャーが育ったっていうのが(春の県大会の)一番の収穫です」
最速150キロの速球が武器の右腕・陣内優翔は、けがで登板機会が遠のいています。
そんな中、層の厚いピッチャー陣がエースの不在を守り切り、栄冠を手繰り寄せました。
海星3年・田端壮太朗主将:
「陣内頼みっていうのがやっぱり、陣内のチームっていうふうに周りから見られていると思うんですけど、陣内だけじゃないぞっていう」
それぞれが自分の役割を見出し、ここまで力をつけてきました。
そんな投手陣の活躍を見て、エース・陣内は…
海星3年・陣内優翔投手:
「一番は悔しい思いで、自分がいなくても勝てる、自分は必要ないっていうふうに思ってしまうので」
それでも、指揮官から託されたのは、エースの背番号「1」でした。
海星3年・陣内優翔投手:
「投げられない中、背番号1番っていうのをもらって、それだけ責任もあって。もっと頑張らないと、1番も取られてしまうなっていうふうに思いました。順調に行けば、(九州大会で)登板する可能性もあると思うので、もし登板したときは、少ないイニングだと思うんですけど、その少ないイニングをゼロで抑えて、チームの勝利に貢献できるようなピッチングをしたいと思っています」
打線を引っ張るのは2年生。決勝戦のスタメンは9人中7人が2年生で、中軸4番、5番を担うのは、鰐川と小林です。
海星2年・鰐川隆夫選手:
「自分の持ち味はバッティングと走塁なので。まだまだ自分の力を出せ ていないんで、短い期間の中で練習して、九州大会でいい結果を残せるように、チャンスで一本出して、チームに貢献できるように頑張りたいと思います」
海星2年・小林幹裕選手
「春の長崎県大会では、チャンスで一本が打てて、打点も多かったですし、そこが強みになっているので、ランナーがいない時には自分が打って塁に出て、得点圏にランナーがいる時には自分が返すっていう気持ちでやっていきます」
自他ともに「練習好き」と認める二人。
互いにライバル視しています。
海星2年・鰐川隆夫選手:
「小林が打った時とか、自分が打ってなかったら負けたくないので、自分も打たなきゃと思って打ってます」
海星2年・小林幹裕選手:
「(2年生は)左バッターの選手が多いので、誰にも負けないようにやっていきます」
4月11日(金)の組み合わせ抽選会。
海星の1回戦の相手は佐賀県の優勝校・龍谷に決まりました。
4月19日(土)の第2試合・午後1時15分から、諫早市久山町のたちばなしんきんフィールド・オブ・ドリームスで対戦します。
海星高校・加藤慶二監督:
「強いチームばかりなので、なんとか龍谷に勝って、出来れば秋、センバツをかけてやりたかった西日本短大附(福岡県)にチャレンジしたい。高校野球を見ている少年たちもいるでしょうから、絶対長崎勢が残って、大会を盛り上げたいというのはあります」
海星3年・田端壮太朗主将:
「秋も龍谷高校は九州大会に出ていて、強豪校なんですけど、自分たちは自分たちらしく、守りからリズムをつくるっていうのは変わらないので、やることは限られているので、その中でできることを最大限やろうかなと思っています」
この大会で弾みをつけ、狙うは夏の長崎大会優勝、そして甲子園。
まずは九州の強豪に挑みます。
海星3年・田端壮太朗主将:
Q.九州大会の目標は?
「優勝で、はい。お願いします」