春の高校野球、九州大会出場を懸けた県大会。
今年の九州大会は県内開催。
切符を手にしたチームは果たして…
牛島ひかりアナウンサー:
「春の高校野球長崎県大会 はベスト4が出そろいました。
今年はこの中から3チームが九州大会に進みます」
5日、ビッグNで行われた準決勝第1試合は海星と長崎商業が対戦。
海星の先発は、今大会初登板の2年生で、4番を打つ鰐川。
最速150キロ右腕のエース・陣内がけがで登板が遠のく中、ここまで層の厚いピッチャー陣で勝ち上がってきました。
打たせて取るピッチングでこの日8回1失点の好投で試合をつくります。
海星2年・鰐川隆夫選手
「絶対自分が抑えて、チームが勝てるように頑張りました」
バッティングでみせたのは、5番・2年生の小林。
タイムリースリーベースで先制点を挙げると、
同点で迎えた9回裏にはセンターへの痛烈なサヨナラヒット!
2季連続48回目の九州大会への切符をつかみました。
海星2年・小林幹裕選手:
「3番の古賀と4番の鰐川がヒット、ヒットでつないでくれたので、ここは自分が返してやろうという気持ちで打席に立ちました」
準決勝第2試合は、創成館と大村工業の一戦。
準決勝の先発は、3年生・奥田。
去年夏、甲子園のマウンドを経験したピッチャーです。
立ち上がりにヒットやフォアボールを許し、苦しみましたが…
その後は持ち味の粘り強いピッチングで投げ切り、7回8奪三振!
打っては…ヒットを連発!
主砲は、3年生の山下。
3打点の活躍で勝負強さを発揮!
7回コールドで11季ぶり13回目の九州大会出場を決めました。
創成館3年・山下翔選手:
「自分の前にランナーがいる状態でみんなが回してくれるので、思い切ってバットを振っていこうかなと思って打った結果がつながったと思います」
そして6日行われた3位決定戦。
九州大会出場、最後のひと枠を懸けた負けられない戦いは、長崎商業と大村工業の公立高対決となりました。
5回まで大村工業に1点のリードを許していた長崎商業。
6回裏、2アウトランナー2塁で7番・永田。
ダイヤモンドを一周し、ランニング2ランホームラン!
長崎商業3年・永田悠翔選手:
「打った瞬間、自分の中では、いい感触があったので、センターぎりぎりの場面だったので抜けろってずっと思ってました」
この回、相手のエラーも重なり、一気に4点を追加。
9回表には、大村工業が長打を重ね、1点差まで迫られますが…
何とか守り切り、長崎商業が九州大会への挑戦権を勝ち取りました。
(8季ぶり17回目)
長崎商業3年・髙倉広栄主将:
Q.九州大会への意気込み
「長崎商業は守りからリズムをつくるっていうのをモットーとしてやっているので、そこに重きを置いて、守りから攻撃につなげるっていう意味で攻撃にも力を入れて、自分たちの野球をしたいと思います」
決勝は海星と創成館が対戦。
海星は先発・山中が5回1失点と好投し、
1点リードで迎えた6回、海星打線が爆発!
4番・鰐川がフォアボールで出塁すると、続く小林もデッドボールで
ノーアウト1塁3塁のチャンスで、6番・小川直人。
レフト前ヒットで1点を追加すると…7番・右田、途中出場の川口、
代打・上甲が連続ヒット!
この回、打者10人の猛攻で一挙に5点を奪います。
その裏から小川悠斗、柿原、田端、3人のピッチャーが継投し、無失点リレー!
去年夏の王者・創成館を下し、海星が34回目の優勝を飾りました。
海星3年・田端壮太朗主将:
「陣内が試合に出られない中で、しっかりその状態でも勝てたというのはチームにとって自信になったのですごくよかったなと思います」
海星高校野球部:
「九州大会優勝するぞ!よし!」
今年の九州大会は県内開催。
県大会で勝ち上がった海星、創成館、長崎商業の3チームに加え、
センバツ甲子園に出場した壱岐高校も出場予定です。
今月19日(土)から24日(木)まで県営野球場で開かれます。