県勢初、21世紀枠でのセンバツ甲子園出場を果たした壱岐高校が近畿代表の東洋大姫路(兵庫)と対戦しました。部員全員が島出身、島中が夢の瞬間に盛り上がりました。
午前6時、壱岐市郷ノ浦港。150人余りの島民が壱岐高校野球部の甲子園での初舞台をひと目見ようと約6時間かけて阪神甲子園球場を目指しました。
【島民】
「わくわくして校歌も聞けるし選手の活躍も現場で見られるので楽しみです」
「ぜひ壱岐の旋風を巻き起こしてほしいし彼らは土壇場の根性すごいのできっと勝ってくれると信じています」
「相手強豪ですけど元気に楽しんでもらえたらいいですね」
壱岐市内のパブリックビューイング会場からは、約130人が声援を送りました。
【島民】
「最後の最後まで壱岐っ子魂を発揮して全国に壱岐を轟かせてほしいです!」
県内の離島勢としては春・夏通じて初めて甲子園出場を果たした壱岐高校。
【岩本忠成アナウンサー】
「こちら1塁側アルプスです。壱岐の島民約3000人が集まったと聞いています。応援団も作られて気合いは十分です。巻き起こすぞ!壱岐旋風せーの!よし!」
壱岐の甲子園初舞台の相手は阪神甲子園球場がある地元・兵庫県の東洋大姫路。優勝候補にもあげられる強豪です。
壱岐の先発は、キャプテン浦上。
初回、ワンアウト1塁、2塁で東洋大姫路の4番をサードフライに打ち取ると、続く5番も内野ゴロ。落ち着いたピッチングで強打線を抑えます。
そのうら壱岐は、四球や送りバントなどでツーアウト2塁、3塁の先制チャンス。5番・山口のライトへの先制タイムリーで2人がかえり、プロ注目のピッチャーから2点をもぎ取ります。
【山口選手の母・山口理恵さん】
「うわーってなりましたね最高です」
【山口選手の祖父・前田正美さん】
「そりゃうれしいよ!私はあはははは」
2回、ワンアウト3塁のピンチの場面では・・・飛び出した3塁ランナーをタッチアウト!続くバッターは・・・見逃し三振!浦上の好投が光ります。
しかし、4回に1点をかえされると、5回は、東洋大姫路の強打線につかまり、一挙に5点を奪われ2対6に。
追いかける壱岐は、6回。先頭の日髙が出塁するなど、ツーアウト2塁、3塁に。続くバッターは、初回にタイムリーを放った山口!しかし、追加点を奪えません。
7回にも失点した壱岐は、2対7で敗れはしましたが、初の甲子園の大舞台で優勝候補相手に先制点を奪うなど、壱岐旋風を巻き起こしました。
【山口廉斗選手】
「初回のヒットも応援のお陰だと思っています」
【浦上脩吾主将】
「次は夏、自力で甲子園に行くために、この経験を生かしてしっかり頑張りたいので、次は九州大会やNHK杯もあるので、しっかり頑張りたいなと思います」
Q.強くなって帰ってきてくれますか?
「絶対帰ってきます!」