2回戦の相手は、島根代表・大社。対策として、バッティング面で創成館の稙田監督が選手たちに伝えたのが「とにかく叩け」。球威のあるまっすぐに負けないよう、叩いて引っ張るように指示しました。
【向段泰一郎主将】
「監督が言ったように徹底すれば必ず勝てる」
創成館として初の夏2勝へ!全力を尽くすのみ!熱い声援を力に、先発を託されたのは、2年生の奥田晴也。制球力抜群の右のサイドスロー。甲子園に着いてから、先発起用を伝えられましたが、緊張もなんのその。初の聖地のマウンドで、堂々たるピッチングを披露します。
3回裏、先制のチャンス。相手のエラー、送りバントで得点圏にランナーを進め、(2アウト2塁)前の試合2安打の山口。狙い通り、叩いた。先制タイムリー。
【烈選手の弟・創成館1年山口嵐さん】
兄・烈選手についてー「(甲子園を)ずっと目標 にしてたからうれしい。自慢のお兄ちゃんです」
試合の流れを掴みかけるも…同点に追いつかれる。6回から、初戦完封のエース・村田がマウンドにあがる。早速、ピンチを背負ってのピッチング。武富のファインプレー。仲間がエースを支える。
守りからリズムを作ると、その裏。中軸にチャンスで回る。『守り勝つ野球』に憧れ、広島からやってきた小森山。センター前タイムリー。続く、4番上田の打席でさらに1点追加。スタンドも歓喜に包まれる。
2点をリードするも、8回に相手の猛攻。1点を返され、1アウト2塁3塁の場面。1塁側スタンドの声援が村田に襲いかかる。大社がスクイズ成功。負ければ終わりの夏の大舞台。思いが強くぶつかり、9回で決着つかず。
ノーアウト1塁2塁から始まる延長タイブレークへ。まずは、大社の攻撃。簡単にバントを許さず、追い込んでから。ここで自慢の守備に綻び、1点を奪われる。そして、1アウト2塁3塁で…大社がスクイズ成功(5-3)。2点取られたら、3点取るしかない。アルプスはもちろん、諦めてない。
10回裏、先頭代打の3年中島理来のバントの間に相手のエラーで塁が埋まる。山口の内野ゴロの間に1点差。そして、逆転のチャンスで回ってきたのは…キャプテン・向段(1アウト2.3塁)。セカンドゴロで2アウト1.3塁に。
打席には、6回にタイムリーを打っている小森山。この仲間と、もっと野球がしたい。空振り三振。あと、1本が出なかった…。
創成館、初の夏2勝ならず。2回戦敗退も、アルプスからは惜しみない拍手が。
【3年向段泰一郎主将】
「昊徽が投げて、抑えてる姿を見て。自分が返してやろうって気持ちで(打席に)入ったんですけど、最後は全部昊徽に迷惑かけて。自分が返したらもっと2人で野球することができたんですけど。そうならなかった、悔しかった。最後、最高の舞台で一緒にできたので良かった。」