小泉防衛大臣が核をめぐって「タブーなく議論する必要がある」という認識を示したことについて、長崎の被爆者は「許せない」と憤っています。
小泉防衛大臣:「フランスは核政策を変更してこれからドイツとの訓練も含めて新たな展開を見せようとしています。ヨーロッパで起きていること、そして世界で起きていること、こういったことをあらゆるタブーなく議論をしなければ、もはやどの国も1カ国で安全保障を確立することはできないと、これは当然のことだと思います」
小泉防衛大臣は、今月上旬、トルコを訪問した際に核戦力を増強する方針のフランスや6月の法改正で自国の領土に核兵器を持ち込めるようにしたフィンランドの国防大臣と意見交換し、「日本にとって議論するのが非常に難しい課題だが、触れざるを得ない1つは核だ」と述べました。
これらの発言に対し、長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(85)は、「『核を持ったら安全』ではない」と憤りました。
被災協・田中重光会長(85):「許されないことですね。被爆者がね、何で、80年間核兵器をなくせって叫んできたのかですね。せっかくね、議論するんだったら、核兵器をなくす議論をしてほしい。世界のほとんどの国はね、核を持ってないわけですから、持ってるのは9カ国だけですから、圧倒的に持たない選択をしてるわけですよ。そしたら、核を持ってる国から核をなくせって言うのが早道でしょう」