JR九州が、携帯電話の公衆回線で列車を制御する新たなシステムを搭載した列車のデモ運行を行いました。
1日深夜、試運転と表示された臨時列車に報道陣が次々と乗り込みました。デモ運行は、2日未明、長崎本線の現川駅から肥前長田駅までの区間で行われました。
JR九州が導入を目指す無線式列車制御システム「RKシステム」。携帯電話などで使われる「公衆回線」の無線ネットワークを活用し、列車の位置や走行状況を管理する日本初のシステムです。
運転士は、線路沿いの信号ではなく、運転席のモニターに表示される進行や停止の信号を元に、運転ができるようになります。
JR九州・田多亮太主査:
「今までは運転士が自分で速度を落としてもらっていましたが、今回のシステムは仮に運転士が速度を落とさなくても、装置が勝手にブレーキをかけて、制限速度以下の運転をさせるというところでございまして、装置が保安を保つというシステムでございます」
踏切に何か問題があった場合は、「踏切支障」と表示が出て、減速するように指示を出します。
運転士:
「私は何度か運転したことがあるんですけど、なかなか最初は慣れなかったんですけど、運転するにつれて、新しいシステムの方が運転はしやすくなるんじゃないかなと思います」
車両を連結する際にもモニターで列車が停止するまでの制限速度を表示します。これまで、駅の機器室から有線ケーブルで列車に情報を伝えていましたが、「RKシステム」の導入で、設備投資や維持・管理のコスト削減につながることが期待されています。
JR九州・田多亮太主査:
「一般のお客様に関しましては、例えば踏切に関しましては、今まで以上に速度で判別することによって、警報時分の短縮に努めたり、自動でブレーキを制御するということで、安全性が大きく向上するというところでお客様にもメリットがあると考えています」
JR九州は、2028年度に長崎本線の浦上ー喜々津間(長与経由)への導入を目指しています。