ロシアの駐日大使がNCCの単独インタビューに応じ、「核兵器のない世界への道のりは可能」との認識を示しました。
ノズドリェフ駐日大使は、22日、NCCが制作中の報道ドキュメンタリー番組の単独インタビューに応じました。
ノズドリェフ駐日大使:
「(Q.広島と長崎に対する原爆投下は必要だったか)それは全く軍事面では必要性はなかったと思います。実は当時は既に日本は近いうちに敗戦するということは明らかで、そういった恐ろしい兵器を使う軍事的な合目的性はなかったと思います。実は私は個人的に核兵器のない世界への道のりはないとは思いません」
大使は、核兵器のない世界を実現するためには「限られた国だけの軍事同盟ではなく、全ての国が参加できる安全保障体制と不可分の安全保障原則が必要」との考えを示しました。
また、18日、高市政権で安全保障政策を担当する官邸幹部が、個人的見解として、「私は核を持つべきだと思っている」と記者団に述べたことについては―
ノズドリェフ駐日大使:
「公にそういった考え方に言及したということ自体は、ちょっとやっぱり日本の一般市民にとっては失礼な考え方だったと思います」
大使は、「日本の核保有は地域の緊張を高め、安全保障にとって逆効果」だとして、政府は国民や国際社会に対し、核を持たない一貫した立場を説明すべきと述べました。