今年4月、五島市で起きた山林火災で、警察は9日、近くで野焼きをしていた市内の67歳の会社員の男を廃棄物処理法違反と森林法違反の疑いで書類送検しました。
4月7日(月)、五島市松山町の山林で起きた火災は、約7万2000平方メートルを焼き、3日後の10日(木)に鎮火しました。
9日付で長崎地検五島支部に書類送検されたのは、五島市の67歳の会社員の男です。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反と森林法違反の疑い)
男は4月7日の午前10時47分ごろ、五島市松山町で一般廃棄物の木の枝約480キロを焼却していた際、火が森林に燃え移り、約4万4000平方メートルを焼損させた疑いです。
男は調べに対し、「伐採した木を処分するために燃やしていた。火災にならないような注意や手立てをしておらず、火災になってしまった」と容疑を認めています。この火災によるけが人や建物への被害はありませんでしたが、市は松山町の924世帯1534人に避難指示を出し、17世帯38人が一時避難しました。
男は自ら「火が山の方へ入りそうだ」と消防に通報していて、警察は任意で事情を聞くなど捜査を進めていました。
五島署によりますと、男はこれまでにも何度か同じ場所で伐採した木を燃やしていたということです。