五島市で山火事が発生して3日目です。地元の消防本部は8日、延焼の恐れのない「鎮圧」を発表しましたが、消火活動を終えた「鎮火」にはいまだ至っていません。
山火事は8日午前8時に「鎮圧」が発表されましたが、火がくすぶっている場所があるとして県の防災ヘリが9日午前8時半ごろから約1時間かけて11回、約3300リットルの散水を行いました。
9日午前9時半からは、長崎・佐世保の消防局と県央消防本部の22人が山に入り、残り火がないか確認しました。
山火事は7日午前11時前、五島市松山町で「何かを燃やしていたら火が山の方へ入りそう」と近くの事業所から119番通報があり、燃え広がりました。山の斜面約6万平方メートルが焼け、市は一時、松山町の924世帯1534人に避難指示を出し、17世帯38人が避難しました。けが人や住宅などの被害はありません。
県災害警戒本部は今後、避難指示を出す可能性がなくなったとして9日正午で本部を解散しました。「鎮火」は10日以降、五島市消防本部の判断で発表されます。