プロ野球ドラフト会議 長崎県ゆかりの２選手が志望届提出 あす２３日指名なるか？

２3日（木）に行われるプロ野球ドラフト会議で志望届を提出している県ゆかりの２選手を紹介します。

まずは佐世保市にキャンパスを置く長崎国際大学からプロ入りを狙う選手がいます。

長崎国際大４年・黒木優投手：
「受かることを信じて、変わらず練習するだけ」

長崎国際大４年の黒木優投手です。
九州文化学園出身の黒木投手は、高校時代から最速１４７キロの真っすぐを武器に、夏の長崎大会でプロ注目のピッチャー。

卒業後は、九州文化学園と同じグループの長崎国際大に進学。
地元は福岡ですが、佐世保での生活は７年目になります。

長崎国際大４年・黒木優投手：
「高校から佐世保で。地元より濃い時間は多かったので、第二の故郷」

引退した４年生を含め、部員数は１５０人近く。投手だけでも５０人ほどを抱えるチームの中で、自慢の真っすぐの最速を高校時代より５キロ伸ばし、九州の大学投手でも数少ない１５０キロを超える投手になりました。

大きな実績こそ残せなかったものの、今年秋のリーグ戦では、リリーフとしてチームに貢献しました。

そばで見守ってきたピッチングコーチは、黒木投手の今後について…

西島篤投手コーチ：
「体のポテンシャル。筋力、ジャンプ力、脚力。ポテンシャルといったところで、本当にものが違うな」

身体能力の高さを象徴する練習が、高さ６０ｃｍの箱を２つ重ねたボックスジャンプ。
胸の高さほどの高さも難なく飛び乗ります。

黒木選手、実は高校３年時にもプロ野球志望届を提出していましたが、指名されることはありませんでした。

長崎国際大４年・黒木優投手：
Ｑ．プロに行きたいって思いの炎はずっと消えなかったですか？
「大学１年生で入って結果残せなかったときは（プロは）諦めようかなと思ったりしたんですけど、やっぱり結果出ていくにつれて、楽しくて。目標というか、（プロへの思いは）変わらなかった。チャンスは残り少ない。（志望届けを）出さないという選択肢は自分の中でなかったので。最後のチャンスだと思って出しました」

自身２度目の夢への挑戦状。大学史上初のプロ野球選手へ。

長崎国際大４年・黒木優投手：
Ｑ．どんな思いで当日を迎えますか？
「小さい頃から夢というか。ずっと追いかけてきた場所なので、願うことしかできないですけど、もう願うだけ」

県勢からはもう１人…大崎高校で初の甲子園出場を決めた２０２１年のエース・坂本安司投手です。

高校野球の名将・清水央彦さんが大崎の監督に就任後の２期生です。

関西学院大学４年・坂本安司投手：
「優勝も何個かしましたけど、それよりももうしんどかったなって思い出が強くて。島でのあの３年間はすごくしんどかった。あれが今にすごく生きてるので、大崎高校には行って良かった」

坂本投手は卒業後、兵庫県西宮市にキャンパスがある、関西学院大学に進学しました。

関西学院大学４年・坂本安司投手：
「甲子園って所に心残りがあった。関学はリーグ戦で甲子園を使用できる機会があるんですけど、それを聞いて（甲子園で）リベンジしたいな」

最速１４８キロの真っすぐと清水監督直伝のカットボールを武器に、大学２年春では、関西学生野球で、最優秀投手とベストナインに輝きました。

その後は、けがに苦しみながらも、より高みを目指して、プロ野球志望届の提出を決めました。

大崎からプロ野球選手第１号の誕生を恩師も待ち望んでいます。

大崎・清水央彦監督：
「うちの子たちも今、能力があまりない中で先輩が頑張ってうちの練習で成果が出て、もしプロになれるってなれば、この子たちにも励みになるので、もし育成でも（指名を）　かけてもらえるのであれば、かかってもらえるとうれしい」

夢がかなう瞬間を願うばかりです。

関西学院大学４年・坂本安司投手：
「ずっと目指してるプロ野球選手に向けて惜しみなくやってきたので、最後選ばれるように祈るだけですけど、色んな思いを持って待ちたい」