27日、五島の海で約11メートルの巨大な海洋廃棄物、「ゴーストギア」が回収されました。
幽霊のように海中を不気味に漂う巨大な影。7月上旬、五島市岐宿地区の海中で見つかったもので、長さ約11メートル、幅約1メートルの「ゴーストギア」です。
「ゴーストギア」とは、漁業中に流出したり、投棄されたりした漁網などが由来のプラスチックごみのことで、日本語にすると「漁具の幽霊」。海洋プラスチックごみの約1割を占め、海洋生態系への影響はもちろん、魚介類が網に絡まって死んでしまうなど水産資源にも損失を与え、深刻な問題となっています。
このゴーストギアは、公益財団法人・世界自然保護基金ジャパンの潜水調査で発見されました。船の航行やダイビング、レジャーへの影響などが懸念されたため、海中から引き揚げられました。
五島の海域では、大型のゴーストギアが相次いで見つかっていて、7月に引き揚げたものは外国製の漁網でした。今回のものも同様とみられ、今後、分別や計測をして、ごみの状況や由来を詳しく調べます。