被爆80年の節目の今年広島の小学生を招いて、平和を祈るサッカー大会が長崎市内で開かれました。
被爆80年平和祈念2025U-12サッカー大会IN長崎は、被爆地長崎と広島の小学生たちがサッカーを通して平和を祈る心を養おうと、長崎市サッカー協会が主催しました。長崎から3チーム、広島から2チーム、合わせて5チームの約80人が参加し、2日間かけて総当たりのリーグ戦を繰り広げました。
試合は、普段15分ハーフのところを暑さ対策のため、1ピリオド10分間の3ピリオド制、城山SSS対SRC広島ジュニアの一戦。城山はリーグ最終戦の4試合目。
第2ピリオド、広島のチームがコーナーキックのチャンス。城山のキーパー・増井がナイスセーブで先制を許しません。その1分後でした。味方のロングボールに反応した近藤の右足で城山が先制します。
その後両チームともに点数が入らず、迎えた試合終了間際。密集から抜け出した細川のゴールでダメ押しの2点目を決め、そのまま勝利を飾りました。
城山サッカースポーツ少年団近藤颯選手:「今度はいつかぼくらが広島に行って、広島県でも同じチームとまたサッカーをしたい。(将来は)世界一の右サイドになりたい」
続いては、セレクションで選抜された長崎市トレセンが登場です。第1ピリオドから試合が動きます。左サイドからのクロスに、加藤が頭でうまく合わせ先制点を奪います。勢いそのままに、続いては背番号8の畑地がナイスシュートで2点目。
エンドが変わった第2ピリオドには、松本が相手ディフェンダーを交わして、華麗なシュートを決めて3点目。長崎市トレセンが3対0で勝利し、リーグ戦の栄冠もつかみ取りました。
長崎市トレセン加藤凪音選手:「滅多にない80周年という時間で、こんな試合をさせてくれたのでとてもうれしかった」
長崎市トレセン永瀬蓮司主将:「広島の方々と良い交流ができたので良かった。(将来の目標は)日本代表になること」
児童たちはサッカー大会の他に、平和学習やV・ファーレン長崎の試合観戦を通して時間を共にしました。
SRC広島ジュニア本田丞主将:「広島も長崎もサッカーが今できるけど、それは当たり前ではないことが分かりました。被爆された方の思いを受け継いでサッカーをしていきたい」