今年もホタルが飛び交う季節がやってきました。初夏を告げる淡い光は見る人に癒やしを届けます。
5月28日(水)、雲仙市で撮影した映像です。時刻は午後8時ごろ。森のそばの川や草むらには多くのホタルが飛び交っていました。カメラのシャッタースピードを遅くすることでホタルの光が鮮明に映し出されます。
地元の人がホタルの環境を守りたいとの理由から撮影場所の説明は「雲仙市」までという条件付きで撮影させてもらいました。
暗闇に映るその光はまるで明るい「炎」のよう。ホタルが英語で「Firefly(ファイヤーフライ)」と言われる由来です。
こちらは長崎市西出津町。5月29日(木)午前10時半ごろ撮影しました。
外海地区で社会福祉などに力を尽くしたド・ロ神父が眠る共同墓地のすぐそばを流れる「出津川」にもホタルが多く生息しています。夜行性のため、昼間は葉っぱの裏で夜が来るのを待っています。
午後7時、辺りがだんだんと暗くなってくると光り始めました。地元の人によりますと、以前、近くの川で行われた工事の関係でホタルの数は一時、少なくなりましたが、近年、ホタルの幼虫のえさとなる「川ニナ」が増え、ホタルの数も戻りつつあるということです。
初夏の訪れを告げるホタルの光。夜空を舞う姿は美しき「流星」。いつまでも大切に、未来に残していきたい風景です。
その年の条件などにもよりますが、5月中旬から6月上旬ごろまでが、見頃だということです。