こどもの日の5日、長崎市の諏訪神社では恒例の「長坂のぼり大会」が開かれました。
およそ500人の 子どもたちが大奮闘!今年も多くのドラマがありました。
「一番札取るぞ!おー!」
こどもの日恒例の「長坂のぼり大会」。今年は、コロナ禍以降、休止していた0歳から3歳の部が復活し、6年ぶりの通常開催です。およそ500人が出場し、0歳から小学6年生まで学年・男女別に50レースを繰り広げました。
目指すのは長坂を登り切った先の境内につるされた「一番札」です。
0歳8カ月の石川千夏ちゃんは、お母さんの悠莉さんと一緒に出場です。水分を十分取って、準備万端。この落ち着きようです。
千夏ちゃんの母・石川悠莉さん(27):
「私も小さい頃出たことが あってこの大会にいつか子どもを出したいなと思っていたので。小学4年から6年生までは全部出てて、一番札も取っています」
「頑張りまーす。えいえいおー!」
レースには、お父さんの寛明さんと2歳の兄・瑞起くんも一緒に、家族総出での出場です。千夏ちゃん、普段この時間はお昼寝の時間だといいますが…。
千夏ちゃん、お母さんに抱えられながら、ピョンピョン長坂を上っていきます。
千夏ちゃんの母・石川悠莉さん(27):
「あと、どれくらいかな?よいしょ上手上手!足出して、足出して、そうそう」
長坂をなんとか登り切りましたが、靴下は片足脱げた状態に…。
それでも無事、ゴールまでたどり着きました!
瑞起くんは二番札をゲットしました。
千夏ちゃんの母・石川悠莉さん(27):
「ちゃんと最後まで泣かずにのぼれたのでそれだけでも上等だと思います」
Q.次、目指すのは?
「もちろん一番です!頑張ります!」
久しぶりの開催となった0歳から3歳の部は、レース直前、睡魔に襲われる子も…。
我が子を抱えながら、お母さんたちも必死です。
一番札を取れなくても、子どもたちはみんな懸命に最後まで諦めずに駆け抜けました。
年中の部・森下琴葉ちゃん(4):
「楽しかった。ちゃんと走れました」
年長の部・村田碧くん(5)と父・祐輝さん(34):
「成長を感じました。碧ちゃん頑張ってたね」
「ビリだった…楽しかった」
「楽しかったね、よかったね走れて」
4年生の部・佐々木紅羽さん(9):
「(一番札を)取れなくて悔しいです。心臓がもうやばかった。(次は)一番を取りたいです」
5年生の部では同じラグビーチームに所属し、双子で出場した兄弟も。
2年前の3年生の時は同じレースで兄弟対決となり、兄・太陽君が一番札、弟の大地君が二番札でした。
5年生の部・双子の兄 下田太陽君(10):
「自信は・・・ありません」
Q.ない?
「ないけど頑張る。頑張りたい」
5年生の部・双子の弟 下田大地君(10):
「結構速そうな顔のやつらが結構いるから、なので自信ないっすね。2人とも一番札取りたいっす」
「頑張るぞー!おー!」
自信がないと言っていた2人でしたが、果たして結果は…?
長坂を最初に登り切った太陽君は、後ろを確認する余裕も見せて見事、一番札を獲得。
続く大地君も兄弟そろって一番札を取ることができました。
双子の弟・下田大地君(10):
「うれしいです」
双子の兄・下田太陽君(10):
「練習してよかった」
大地君:
「6年生になるとほかとレベルが違うので頑張りたいです」
太陽君:
「6年生で長いけど、練習して勝ちたい」
「一番札取ったぞー!」
一番札を取った子どもの名前は1年間、大門に掲げられます。子どもたちの健やかな成長を願って行われる「長坂のぼり大会」。一番札を取れた子も取れなかった子も自分の力を出し切り、成長した顔つきでした。