27日深夜、包丁を持って長崎市の路上などを歩き回り、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された男が送検されました。
送検されたのは、長崎市青山町の無職、平山勇士容疑者39歳です。29日午前、送検され、午後2時ごろ、裁判所の勾留質問を受けるため再び身柄を送られました。
平山容疑者は27日午後11時50分ごろ、長崎市若草町の路上で正当な理由がないにもかかわらず、刃渡りおよそ16センチの包丁を持っていた疑いが持たれています。
NCCの取材班が偶然、その現場を車で通りかかり、平山容疑者と遭遇しました。車のドアをロックし、一定の距離を保ちながら、助手席の記者が撮影。平山容疑者は包丁を右手に持ち、ふらついた状態で路上を歩いていました。
警察官:「刃物を下ろせ!」
平山容疑者:「なんやおらぁ!」
警察官:「刃物を下ろせ!」
平山容疑者「殺すぞ」
平山容疑者の知人の通報を受けて駆け付け、包丁を下ろすよう呼び掛ける警察官に対し、平山容疑者は「殺すぞ」などと威嚇。
時折、包丁を高くかざし、たばこを吸いながら道路を歩き回ります。
警察官に向かって自身の左腕を切りつけようとする仕草も見せます。
警察官:
「よかけん、刃物渡して話そう、刃物渡して話そう」
道路脇のコンビニの方にも近寄り、包丁を振り回したあと、歩道側に戻り、コンビニののぼりを刃物で切り裂こうとします。
警察官:
「セブンイレブン戸締まりして下さい!」
そのあと、背後から警察官が近づき、警棒で包丁を叩き落とします。
遭遇からおよそ6分・・・。
小栁亮雄記者リポート:
「今、刃物を持った男が警察官数人に取り押さえられました。激しく抵抗しています」
警察官3人掛かりで取り押さえ、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕しました。
浦上署によりますと平山容疑者の呼気からはアルコールが検出され、
調べに対し「包丁を持ち出し歩いていた」と容疑を認めているということです。
警察が引き続き、動機や経緯を調べています。