より高みを目指して、新たな道へと進んでいきます。鎮西学院をWエースとして牽引した双子の長距離ランナー・牟田兄弟の門出の日に密着です。
3年間慣れ親しんだグラウンドで後輩たちと共に汗を流す2人の姿がありました。2人が陸上を始めたのは、9年前の小学3年生のとき。2人で切磋琢磨してめきめきと力をつけ、諫早市立森山中を2年連続の全国大会出場へと導きました。
駅伝の強豪・鎮西学院に進むと、チームを代表するWエースに成長。県高校駅伝では、チームを2年連続で全国の舞台へ導きました。2人が次のステップに選んだのが、大学駅伝の名門・駒澤大学。箱根駅伝は8回、全日本大学では最多16回の優勝を誇る強豪校。
チームを率いるのは、マラソンの元日本記録保持者で2年前就任した藤田敦史監督。牟田兄弟の印象は…
駒澤大学・藤田敦史さん:
「すごくピュアというか。純粋に『僕たちは強くなりたいんです』っていう思いをすごく感じて。こういう純粋な子であれば乾いたスポンジのように色んなものを吸収できる人間なのかなというのが第一印象としてありましたね」
実は牟田兄弟、一卵性ではなく二卵性の双子。その影響かランニングフォームについては…
藤田敦史監督:
「結構あの2人って走り方が違っていて。凜太くんは前傾姿勢。頭が前に行くような姿勢で走る。颯太くんは立ち気味に走る。凜太くんの方がいわゆるスピードが出る走り。颯太くんの方が長い距離に適した走り。全く違う特徴があった方がこれは2人とももし駒澤に来てくれたら育てがいがあるなと直感的に感じたところはありました」
2人を3年間指導した入江初舟監督:
「人一倍練習をする生徒だった。陸上のことを本当に大好きで。誰よりも練習をして。『走った距離は裏切らない』あの子たちが見せてくれたのかな」
そして、迎えた門出の日。3年間過ごした学びやでの最後の時間。それぞれのクラスで別れを惜しみました。
牟田兄弟の他にも、鎮西学院から箱根を目指す選手もー
柴山叶夢選手は東京国際大学へ、山本菖蒲選手は創価大学へ進学します。
そして、2人の大学での目標は…
牟田凜太選手:「箱根駅伝で正月、2人でピコンピコン鳴らせるように(=区間新記録を出せるように)2人の兄弟たすきリレーをこれから視野に入れて、目標にしてこれから4年間頑張っていきたい」
牟田颯太選手:
「大学で2人で徐々に伸びていって、Wエースというようにどこの大学からも恐れられるような兄弟になれるように頑張りたい」