子どもたちは25日から春休みです。県内多くの公立小中学校で修了式が行われました。
爆心地から500メートル。「被爆校舎」が残る長崎市立城山小学校では、宮田幸治校長が各学年の代表に修了証書を手渡しました。
生徒代表・清田灯さん(11):
「城山小学校には校外からたくさんの方々が平和について学びに来て下さるので、その方たちが気持ちよく見学できるように清掃を頑張りました」
修了式を終え、大掃除をしたあとは各クラスで通知表が配られました。
城山小1年2組・深山凛さん(7):
(いっぱい〇付いてるよ)
「うれしい」
1年2組の担任の佐藤日向子教諭(25)は、児童たちに1年間の成長を感じてもらおうと、入学当日の写真と現在の写真を並べたプレゼントを渡しました。教師1年目で初めて受け持ったクラス、教え子との別れに涙がこみ上げます。
佐藤日向子教諭(25):
「次の1年生にお手本が見せられるくらい成長したなあって…。すごく先生はうれしい」
春休みは4月6日までの13日間。80年前の8月9日、当時の城山国民学校で学徒動員中、原爆の犠牲となった林嘉代子さん(当時15)をしのび、母親が校庭に植えた「嘉代子桜」が咲き誇る頃、児童は一つ上の学年での1年をスタートします。