死者・行方不明者が2万2000人を超えた東日本大震災の発生から14年です。県内からも犠牲者に黙とうが捧げられました。
14年前のきょう、多くの人々の暮らしが一変しました。
震災発生時刻の午後2時46分。被災地では、遺族や被災者らが手を合わせ、犠牲者に黙とうを捧げました。死者は1万5900人、今も2520人が行方不明のままです。震災後の「災害関連死」は3808人に上ります。
この1年間に、新たに遺体が発見されたり、身元が判明したりしたケースはありませんでした。
長崎市の爆心地公園からも市民団体「福島と長崎をむすぶ会」のメンバーや元高校生平和大使らおよそ20人が被災地へ向けて祈りを捧げました。
古里を離れ、避難生活を余儀なくされている人は全国で2万7615人に上り、県内でも36人が応急仮設住宅や親族宅などで避難生活を続けています。
2年前、岩手県陸前高田市を訪問・安野美乃里さん(18):
「現地で受けた衝撃がまだまだ忘れられないし、私自身、東北出身ではないけれど知った者としての責任をこれからも果たしていく必要があると感じるとともに県外にいる者として、寄り添っていかないといけないと改めて考えさせられました」
杉原絢乃さん(18):
「学び続けて知ったことを周りに伝えていけたらと思います。つないでいくことで守られる命があると思うので、継承が大事で共通していると感じます」
記憶の継承という同じ課題を共有する被災地と被爆地・長崎。教訓をつなぐためにも黙とうは来年以降も続けられます。